企業におけるファミリーデーについて導入を考えているので詳しく知りたいということなら本記事をお役立てください。
本記事では、企業のファミリーデーについて目的やメリットを解説するほか、企画のポイント、おすすめな企画もご紹介。
ファミリーデーを実施している企業の成功事例についてもまとめていますので、ぜひ、これからの準備にご活用ください。
ファミリーデーってなに?目的は?
ファミリーデーを実施する企業は増えていますが、これから導入を検討する場合は内容や目的を詳しく確認しておきましょう。
- ファミリーデーとは社員の家族が参加できる社内イベント
- ファミリーデーの目的は「社員」「家族」「企業」の相互理解
それぞれ具体的に解説します。
ファミリーデーとは社員の家族が参加できる社内イベント
ファミリーデーとは、社員の家族を招いて行う社内イベントです。企業側にとっては社員の家族に仕事や職場について理解を深めてもらえるきっかけとなりますし、社員の家族にとっては自分の家族の仕事や職場環境を知る機会となります。いわば大人版の授業参観、企業版のオープンキャンパスのようなもの。
ファミリーデーが導入されるようになった理由としては「企業のワーク・ライフ・バランス推進の一環」があります。ファミリーデーの実施によって「社員」と「家族」と「企業」における相互理解が深まると、社員は家族からより応援してもらえたり、企業から働き方への理解やサポートが得られたり。家族を含めて社員が働きやすい環境をつくるのもファミリーデーの意義です。
ファミリーデーの目的は「社員」「家族」「企業」の相互理解
ファミリーデーは「社員」と「家族」と「企業」の相互理解を深めることを目的に実施されますが、さらに具体的なテーマとしては以下のようなものがあります。
~企業にとって~
- 社員の家族から仕事への理解を得ることで社員のエンゲージメントも高められる。
- 社員の家族に会社の商品やサービス、事業への理解者になってもらえると企業価値が高まる。
- 社員同士が家族の状況を理解し合うことで急な早退や休暇などに備えた相互リスク管理に生かせる。
~社員にとって~
- 家族と仕事や職場について家庭内でのコミュニケーション機会が増やせる。
- 残業や出張、急な休日出勤などの場合でも家族から理解されやすくなる。
- 上司や同僚、部下の家族状況を知ることで相手の急な早退や休暇に備えやすくなる。
~家族にとって~
- 家族の職場や仕事ぶり、同僚との関係を知ることで仕事への理解が深められる。
- 家族に残業や出張、休日出勤などが生じても不満より応援の気持ちになれる。
- これから社会に出る子どもにとっては有意義な社会見学になる。
ファミリーデーを実施するメリット
ファミリーデーを実施するメリットは「コミュニケーション」です。
- 社員と家族のコミュニケーション
- 社員同士のコミュニケーション
- 社員の家族と会社のコミュニケーション
このように、社員を中心にしたコミュニケーションによって「社員」「家族」「企業」の相互理解を深めるというファミリーデーの目的の達成がめざせます。
ファミリデーを企画する5つのポイント
ファミリーデーを成功させるため、ここではファミリーデーの企画ポイントを紹介します。
- 内容よりも先に「目的」を決める
- 時間帯や時間の長さを考える
- 独身の社員も参加しやすい内容にする
- 子どもは安全に親には安心して参加してもらう
- 社員と会社の「プライバシー」に注意を払う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内容よりも先に「目的」を決める
まず、ファミリーデーを実施する「目的」を明確にしましょう。「なに」をしようかと内容から先に決めようとすると全体として企画がまとまらなかったり、いざ開催しても参加者に「なんのイベントだったの?」と意義が伝わらなかったりします。
たとえば「商品のよさを体験してもらうのか」「会社の取り組みに関心をもってもらうのか」など、社員の家族に「仕事や会社についてどのようなことを知ってもらいたいのか」という目的を具体的に決めましょう。
時間帯や時間の長さを考える
ファミリデーは社員の家族を招くためのイベントですから、家族が参加しやすい時間帯や時間の長さを考えましょう。参加者全員で一緒に社内見学や体験教室などするのであれば、休憩も取りながら2時間までに収めると家族を飽きさせたり疲れさせたりせず実施できます。
また、午前と午後の2部制にすると参加者が予定を立てやすいですし、午前から夕方までの幅で自由に出入りできるようにすると参加者の都合に合わせやすく参加率が上がるかもしれません。イベントの規模や内容に応じて適切なプログラムを設定しましょう。
独身の社員も参加しやすい内容にする
ファミリデーは家族と過ごす社内イベントですが、独身の社員でも参加しやすい内容にして社員の家族と交流できるようにしましょう。受付や案内係、イベントの司会進行など運営側についてもらうと独身社員のモチベーションアップにつながります。
独身社員にとっても将来的に家族とファミリデーに参加するイメージがわかせるでしょうし、イベントを通じたコミュニケーションによって参加した社員との職場での関係性も深まるでしょう。
子どもは安全に親には安心して参加してもらう
社員の家族として幼児や小学生などの子どもが参加する場合は万全の安全対策をしましょう。オフィスの備品でケガをしないよう、段差や電気コードなどにつまづかないよう、子どもの安全に細心の注意を払う必要があります。
さらに親が安心して参加できるようにするため、授乳やオムツ替えに使えるスペースを設けたり、泣いている子どもをあやせる部屋を用意したり。必要に応じてキッズルームを準備し、適任のスタッフにベビーシッターをしてもらうなどの工夫をしてもよいでしょう。
社員と会社の「プライバシー」に注意を払う
ファミリデーの実施にデメリットがあるとすれば社員の「プライバシー」が挙げられます。社員によっては「職場にプライベートを持ち込みたくない」という考えの人もいるかもしれませんので、強制ではなく自由度の高い参加をうながすようにしましょう。
企業にとっても不特定多数の参加者を受け入れるイベントですから、社外秘の情報を扱うときは注意が必要。もちろん社員の家族状況などにおいても不用意に外部に漏らすことがないよう、コンプライアンスを周知させておくのも大切です。
ファミリデーの実施におすすめな企画
これからファミリーデーを導入するのであれば、おすすめな企画を参考に準備を進めましょう。ここでは、「イベント」「会場装飾」「プレゼント」の3つの項目に分けたおすすめ企画を紹介します。
イベント
- オフィス、直営店、工場などの自社見学ツアー
- 自社製品や自社サービスを体験してもらう教室
- 会社や事業にまつわるクイズ大会、謎解きゲーム
- 社員食堂での社食ランチ会、人気ランキング当てクイズ
- 社員の仕事ぶりや職場の様子を撮影したムービー上映
- 外部の講師や専門家による講演会、ファミリーワーク
- 運動会、スポーツイベント、全員参加型ゲーム
- 社長室で「いまだけ社長」になって写真撮影
- オリジナルの名刺を作って参加者同士で交換会
ファミリーデーの参加者は大人から子どもまで幅広い世代が集まるため、わかりやすくて気軽に楽しめるイベントを企画しましょう。
会場装飾
- 受付や会場の入り口にバルーンアーチやビニールマスコットを置く。
- 会場の中にウォールステッカーやガーランド、バルーンを飾る。
- キッズスペースに絵本やエア遊具、安全な玩具を用意する。
- 企業ロゴやファミリーデーのテーマを背景にしたフォトスポットを設置する。
- 親しみあるパネルやディスプレイで会社や経営陣を紹介する。
参加者が緊張せず楽しめるよう、ウェルカム感あふれる会場装飾でお迎えしましょう。
プレゼント
- 子ども用の名刺や社員証
- 社名を刻印したお菓子やグッズ
- お札のパロディメモ帳を入れた給料袋
- 会社紹介やプログラムを載せたパンフレット
- プロの撮影によるファミリーフォト
- 自社製品やイベント用の自社製品
- 自社の製品やサービスのお得なチケット
ファミリーデーでのプレゼントは、イベントに参加した特権、その会社の従業員ならではの特典などをポイントに用意すると楽しく盛り上げられて喜ばれます。
ファミリデーを導入した企業の成功事例
ここでは、実際にファミリーデーを導入した企業の成功事例を3つ紹介します。
オフィス開放イベント「楽天」
大手インターネット通販サイトの「楽天」では、「Rakuten Family Day」と題したファミリーデーを実施。従業員の家族はもちろん、友人も本社ビルに招いて盛大なイベントを開催しました。創業25周年のアニバーサリーイヤーには「Live in the Moment to Empower the Future!」(未来を後押しするこの瞬間を過ごそう!)をテーマに、オフィスツアーや映像展示などで参加者を盛り上げ、さらに「楽天市場」で人気のお菓子がお土産になる「お菓子ラリー」も展開し好評を得たようです。
■楽天の事例の詳細はこちら
オンライン工場見学「カルビー」
大手スナック菓子メーカーの「カルビー」はオンラインによる工場見学を実施。グループが掲げる「安全・安心な商品づくり」を体験してもらうための機会としてファミリデーを位置づけています。オンライン工場見学では動画を見ながら製造工程を確認したり、スタッフが製造現場を生中継でリポートしたり。通常の工場見学では立ち入れないエリアも見られるため『普段は見られないところまで見学することができて良かった』と好評だったようです。
■カルビーの事例の詳細はこちら
夏の楽しい恒例イベント「学研」
大手教育サービス企業の「学研」では、グループ従業員の家族向け感謝イベントとして「Gakkenファミリーデー2023」を実施。なんとリアル×オンラインでの同時開催を成功させました。毎年夏の恒例イベントであるため、夏休みの子どもたちがたくさん参加したようです。英会話体験や歌と童話を楽しむ英語体験などのプログラムがユニークなほか、海外のレストランやホテル、飛行機などを模したブースやバーチャル空間など会場設定も本格的なのは、さすが教育分野のプロといったところ。
■学研の事例の詳細はこちら
まとめ
ファミリデーは社員の家族を招いて行う社内イベント。「社員」「家族」「企業」の相互理解を目的とし、参加者同士でのコミュニケーションを図ったり、自社の事業をテーマに家族をもてなしたりして実施します。
これからファミリーデーを導入する場合は企画のポイントを参考にしましょう。
- 内容よりも先に「目的」を決める。
- 時間帯や時間の長さを考える。
- 独身の社員も参加しやすい内容にする。
- 子どもは安全に親には安心して参加してもらう。
- 社員と会社の「プライバシー」に注意を払う。
おすすめの企画や実際の成功事例なども参考にしながら、ぜひ、社員にも社員の家族にも楽しんでもらえるファミリーデーを開催してください。