社員のモチベーションアップにつながる社内表彰式ですが、盛り上がらなければ意味がありませんよね。

初めての開催では「どうすれば成功させられる?」と悩みますし、何度も開催していれば「マンネリ化を解消するには?」と課題も出てきます。

そこで本記事では、社内表彰式を成功させるためのポイントを解説。表彰式を盛り上げるための面白いアイデアも提案します。

本記事を参考にしていただければ、表彰される社員はもちろん、受賞者を祝う社員も「次は自分が!」と社員全員で表彰式を楽しめるような企画が立案できるでしょう!

表彰式を成功させるためのポイント5つ


表彰式を成功させるため、ここでは大切な5つのポイントを確認しておきましょう。

  1. 表彰式の雰囲気を決める
  2. 選定基準を明確にしておく
  3. 多様な選定基準で公平性を保つ
  4. 表彰状や盾の準備でミスらない
  5. 当日のためにリハーサルをする

それぞれ具体的に解説します。

【1】表彰式の雰囲気を決める

まず、どのような雰囲気で表彰式を行うかテーマを決めましょう。表彰式のテーマによって会場での演出やプログラム内容がガラリと変わります。

にぎやかな雰囲気にするのか、あるいは厳粛な雰囲気にするのか、サプライズも加えるのかなど、表彰式の目的や対象者に応じて決めるのがポイントです。

【2】選定基準を明確にしておく

その社員が「なぜ」表彰されるのか、選定基準を明確にしておかないと表彰式がしらけます。大切なのは、誰が見ても納得できる基準です。

とはいえ販売実績や訪問件数など数字でわかる業績は選定基準にしやすいですが、事務作業や接客対応などの分野は功績が数字で計れないため周囲からの評価を選定基準としてもよいでしょう。

【3】多様な選定基準で公平性を保つ

いつも同じ選定基準だと同じ社員しか表彰されない可能性もありますから、表彰式のたびに新しい基準を設けたり、基本の賞以外に特別な賞を作ったりするのもポイントです。

たとえば「失敗した社員」「新人教育に励んだ社員」「残業が少なかった社員」といった目立ちにくい対象者にスポットをあててもよいでしょう。すべての社員に向けて「誰もが表彰の対象になる」という公平性を打ち出すことが大切です。

【4】表彰状や盾の準備でミスらない

表彰状や盾に記載する名前、開催年度を間違えないよう注意しましょう。受賞者や授与者の名前は漢字も合っているか確認が必要です。受賞者が多くなると確認漏れも起きやすいため、必ず数名でチェックしてミスを防ぎましょう。

【5】当日のためにリハーサルをする

当日の進行をスムーズに運ぶためリハーサルは必須です。音響や映像などの機材が問題なく使えるか、企画やプログラムがイメージ通り実施できるか、司会も立てて本番さながらにテストしましょう。

予定時間内でイベントを収められるかタイムスケジュールに沿って行うのもポイントです。

社内表彰式を盛り上げる!面白いアイデア10選


ここでは、表彰式に差をつける面白いアイデアを紹介します。

  • 表彰式オープニングアタック映像
  • アカデミー賞風の封筒発表
  • レッドカーペット演出
  • 表彰式BGM
  • 中継カメラ映像
  • ムービングライト
  • 受賞者アテンション映像
  • 受賞者の密着映像
  • なんでもアワード
  • 部下から上司を表彰

社員のモチベーションアップにつながるアイデアで社内表彰式を盛り上げましょう!

表彰式オープニングアタック映像

【効果】 ★★★★☆
【準備】 ★★★★☆
【コスト】★★★★☆

表彰式を華々しくスタートさせるオープニングアタック映像。スクリーンに映し出されるやいなや、会場全体に「特別なイベントが始まるぞ」という高揚感や緊張感がただよいます。オープニング以外でも、休憩後の切り替えなどに雰囲気をガラッと変えられる効果があります。

~準備のポイント~

  • 社名や表彰式のタイトルを入れてダイナミックに仕上げる。
  • 動画編集ソフトを使って自社で制作すると予算が抑えられる。
  • 動画制作マッチングアプリを利用すると予算に応じてクリエーターが選べる。
  • 動画制作会社に依頼すると手間をかけずにクオリティの高い映像が作れる。

アカデミー賞風の封筒発表

【効果】 ★★☆☆☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★☆☆☆☆

アカデミー賞を発表するときに使われる封筒での演出でドキドキ感を高めましょう。封筒を開けてから受賞者の名前が呼ばれるまでの時間が程よい緊張感を生み、受賞の瞬間に特別感が出せます。

~準備のポイント~

  • 封筒やカードは高級感のあるものを用意する。
  • 会場が広い場合は大きめの封筒やカードを選ぶ。
  • 発表者はスマートな演出で会場の空気を作る。

レッドカーペット演出

【効果】 ★★☆☆☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★★★☆☆

会場の中央に受賞者が歩くためのレッドカーペットを敷いて栄誉をたたえましょう。登壇までの時間は受賞者にとって誇らしいひとときであり、祝福する側の社員に対しては受賞者を特別な存在として映し出せます。

~準備のポイント~

  • 会場の規模に合わせた幅や長さのものを用意する。
  • レンタルショップで借りるかネットショップで購入する。
  • 会場で使用できるよう事前に許可をもらっておく。

表彰式BGM

【効果】 ★★★☆☆☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★☆☆☆☆

受賞者の発表から表彰状を授与するまでの間に感動的なBGMを流します。受賞者がスピーチをする場合は音量をしぼるとよいでしょう。表彰式にふさわしい定番BGMでも盛り上げられますが、受賞者自身に好きな音楽を選んでもらってもイベント感が増して盛り上がります。

~準備のポイント~

  • 流したいBGMをファイルに保存しておく。
  • 賞ごとにBGMを変えると表彰式に変化がつく。
  • 受賞者がBGMを選ぶ場合は間違えないよう受賞者名で保存する。

中継カメラ映像

【効果】 ★★★☆☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★★☆☆☆

会場が広い場合に役立つのが中継カメラ映像です。壇上から遠い席まで表彰式の様子が伝わるよう、ライブ映像をスクリーンに映します。中継カメラを使って名前を呼ばれた瞬間から降壇するまでの受賞者の表情を配信すると、会場での一体感にもつながります。

~準備のポイント~

  • 自社で対応する場合はカメラと三脚を用意する。
  • 技術的に不安があるなら外部の業者に依頼する。

ムービングライト

【効果】 ★★★★☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★★★☆☆

さまざまな色のライトを動かして会場を照らす華やかな演出です。イベント感が強く出せるため、「表彰式」=「堅苦しい」「退屈」というイメージを払しょくするのにもおすすめ。表彰イベントの中で余興を楽しんでもらうときでもムードを作るのに役立ちます。

~準備のポイント~

  • 会場によっては施設利用に含まれるため確認しておく。
  • 会場でオプション利用できる場合は料金を確認する。
  • 会場に設置がない場合は専門業者から機材をレンタルする。

受賞者アテンション映像

【効果】 ★★★★★
【準備】 ★★★★☆
【コスト】★★★★☆

受賞者を紹介するアテンション映像を流すと特別感が出せるほか、受賞者への注目度が上がります。また、表彰式が長時間に及ぶときでも会場の中だるみを防ぐ効果が期待できます。

~準備のポイント~

  • 受賞者の名前、部署、仕事ぶり、周囲からの評価をコンパクトにまとめる。
  • カジュアルな表彰式の場合はユーモアも取り入れて笑いをさそってもよい。
  • 動画編集ソフトを使って自社で制作すると予算が抑えられる。
  • 動画制作マッチングアプリを利用すると予算に応じてクリエーターが選べる。
  • 動画制作会社に依頼すると手間をかけずにクオリティの高い映像が作れる。

受賞者の密着映像

【効果】 ★★★★★
【準備】 ★★★★☆
【コスト】★★★★☆

表彰状の授与だけでなく、受賞者の密着映像を流して特別な舞台にしてあげてはどうでしょうか。受賞者の仕事ぶりがわかると受賞の価値も上がります。上司や同僚など周囲からの評価も映像に取り込むとエンターテインメント性もアップします。

~準備のポイント~

  • 受賞を裏付けるようなシーンや評価を取り込む。
  • 受賞者の人柄が伝わるような身近なシーンも加える。
  • 動画編集ソフトを使って自社で制作すると予算が抑えられる。
  • 動画制作マッチングアプリを利用すると予算に応じてクリエーターが選べる。
  • 動画制作会社に依頼すると手間をかけずにクオリティの高い映像が作れる。

なんでもアワード

【効果】 ★★★★★
【準備】 ★★★★☆
【コスト】★★★★☆
※映像を制作する場合

たとえば、お客様への対応を基準にした「神対応大賞」、新人教育への貢献度を評価した「新人育成賞」、失敗から生まれたアイデアや成果をたたえる「プロジェクトX大賞」など。なんでもアワードで営業職などと比べて表彰の機会が少ない部門にも受賞のチャンスを与えましょう。

~準備のポイント~

  • 周囲からの評価を集めて受賞にふさわしい対象者を選考する。
  • 業種、業態に合わせて社員のモチベーションアップにつながる賞を設ける。

部下から上司を表彰

【効果】 ★★★★☆
【準備】 ★★☆☆☆
【コスト】★☆☆☆☆

社長からでも部長からでもない、部下からの表彰で「上司」を感激させましょう。日頃お世話になっている上司への感謝の意味もこめ、サプライズ的に企画してはどうでしょうか。

~準備のポイント~

  • 受賞のための選定基準を設ける。
  • 功績が数値化しにくい場合は仕事ぶりや周囲の評価を基準にする。
  • 「神対応大賞」「新人育成賞」など部下への対応で評価するのもよい。

まとめ


社員のモチベーションアップにつながる表彰式。社内で表彰式を開催するなら、まずは成功させるためのポイントを押さえておきましょう。

  1. 表彰式の雰囲気を決める。
  2. 選定基準を明確にしておく。
  3. 多様な選定基準で公平性を保つ。
  4. 表彰状や盾の準備でミスらない。
  5. 当日のためにリハーサルをする。

社員に「表彰されて嬉しい」「自分も表彰されたい」と思ってもらえてこその「成功」です。形だけの表彰式にならないよう、開催のたびに企画を練り直して社員を盛り上げましょう。

本記事で紹介した面白いアイデアも参考に、ぜひ、オリジナリティあふれる表彰式を開催してくださいね!

社内表彰式を成功させるための進行については詳しく書かれた記事がありますので、よければ合わせてお読みください。

【社内表彰式】成功させる進行ポイント&流れに沿った司会台本