内定者懇親会に案内されて悩むのが「マナー」ではないでしょうか。まだ新入社員ではないものの、新社会人として恥ずかしくない振る舞いを身につけておきたいですよね。
本記事では、内定者懇親会で失敗しないため、内定者に求められるマナーを紹介します。内定者懇親会での服装のほか、自己紹介や食事会でのマナー、参加連絡や不参加の場合の適切な対応など場面ごとにまとめていますので、ぜひ、これからの準備にお役立てください!
よくある内定者懇親会の内容
内定者懇親会でのマナーをマスターする前に、まずは内定者懇親会の内容を確認しておきましょう。
- 自己紹介
- 社員との座談会
- 内定者同士でのグループワーク
- 食事会、飲み会
内定者懇親会の最大の目的はコミュニケーション。内定者同士だけでなく社員とも交流を図りながら会社や仕事への関心を高めたり、理解を深めたりするのがテーマですから、しっかりと自己アピールもしながら積極的に会話を展開させましょう。
内定者懇親会でのふさわしい服装マナー
ここでは、内定者懇親会での服装マナーについて紹介します。たとえ食事会や飲み会がメインだとしても「普段着」では参加せず、ビジネスイベントにふさわしい服装を着こなしましょう。
スーツやオフィスカジュアルが一般的
服装について指定が「ない」、あるいは「平服」や「私服」を指定されたという場合はスーツやオフィスカジュアルで参加しましょう。
- スーツは就活時のリクルートスーツでよい。
- リクルートスーツ以外なら黒やチャコールグレーなど。
- シャツやブラウスは白無地か淡いペールカラーなど。
- 靴やバッグ、ベルトは黒を合わせるのが無難。
- 全体として「きちんと感」を出すことが大切。
悪目立ちしてしまうNGな服装に注意
自分の好みやプライベートシーンでのおしゃれに気を取られるとNGな服装になってしまうかもしれません。ほかの参加者の服装を見て「しまった……」と焦らないよう悪目立ちする服装に注意を払いましょう。
- 肌の露出が多い服装
- 派手、華美な服装
- デニム、スウェット
- サンダル、スニーカー
- サイズが合っていない服
もちろん「シワ」「汚れ」「ヨレ感」などの見た目も大切。きちんと感に加えて清潔感も意識しながら内定者懇親会での服装を選びましょう。
内定者懇親会の服装については詳しく書かれた記事がありますので、よければ合わせてお読みください。
関連リンク
内定者懇親会で自己紹介するときのマナー
内定者懇親会は自己紹介からスタートするのが一般的です。たくさんの人の前での自己紹介は緊張するかもしれませんが、事前に準備しておくと当日になって慌てることなくスマートに自己紹介ができます。
自己紹介はハキハキと丁寧に1~2分でまとめる
自己紹介は自分について知ってもらう場面ですから、上手にこなそうとするより自分らしく話すことが大切。自己紹介で好印象を与えるためにはモゴモゴと喋らずハキハキと丁寧に話すのもポイントです。
また、その場で話す内容を考えながら自己紹介するとダラダラと長くなってしまうため、前もって内容を考えておき1~2分でまとまるよう練習しておきましょう。
自己紹介で話す内容を自分なりにまとめておく
自己紹介では名前や出身地のほか、出身校や専門分野などのプロフィールを話します。ほかの内定者や先輩社員との会話を広げるやすくするため、話題性のある自己アピールを加えておくのもポイントです。
~こんな話題がおすすめ~
- アルバイトでの経験
- 趣味や特技など
- いま夢中になっていること
- 家族やペットについて
- 最も影響を受けた書籍や作家
内定者懇親会での座談会におけるマナー
座談会は先輩社員と交流を図るために行われます。座談会の内容はさまざまで、アイスブレイクやレクリエーション、質疑応答、ディスカッションなどが一般的です。
そもそも内定者懇親会は内定者の不安払しょくや会社への理解増進が目的ですから、積極的に参加して入社後のイメージをわかしたり、先輩社員との関係性を築いたりしましょう。
~座談会でのマナーポイント~
- 基本的な敬語を使って丁寧に接する。
- 質問前は挨拶、質問後はお礼を述べる。
- 質問は1回につき1問を率直に行う。
- 複数の質問がある場合は「○点お伺いしてよろしいでしょうか」と確認する。
- ほかの内定者の発言も関心をもって聞く。
内定者懇親会でのグループワークにおけるマナー
内定者同士の交流を図るため行われるのがグループワークです。一般的にはディスカッションやレクリエーション、業務に関連したデモンストレーションなどが実施されます。
会社側としてはグループワークの成果よりもグループワークにおける活発なコミュニケーションを重視していますから、「わからない」「できない」「うまくいかない」などの場合でも恥ずかしがらず、積極的に発言や質問をし、メンバーとの協調性を築きましょう。
~グループワークでのマナーポイント~
- 相手の目を見て伝わりやすい声量とスピードで話す。
- 相手が話しているときは意見を否定したり遮ったりしない。
- 貧乏ゆすり、ペン回し、肘つき、髪の毛いじりなどの癖に注意する。
- 開始までメンバー同士で私語や雑談をしない。
- 終了後は指示がなくても片づけを率先して行う。
内定者懇親会での食事会におけるマナー
内定者懇親会が食事会や飲み会も兼ねている場合は立ち振る舞いに悩むかもしれません。まだ学生という立場なので気を遣いすぎる必要はありませんが、新社会人として最低限のマナーがこなせるようにだけは準備しておきましょう。
どこか近くで時間を費やしてから集合時間の5~10分くらい前に到着しましょう。
担当者からうながされるまで入店しません。入店後も声がかかるまで着席しません。
目上の方から「脱いでいい」とうながされるまで脱ぎません。全体の様子を伺いながら脱ぐタイミングを図りましょう。もし暑くても腕まくりをしたり、風をあおいだりしないこと。
もし「今日は無礼講で」と言われても羽目を外してはいけません。あくまでも礼儀正しくつとめましょう。
もし「とりあえずビール」と会社側が注文を揃える場合はビールに付き合うのが好ましいです。2杯目からは自分の好きなものを注文していいですが、飲み過ぎないように注意。お酒が飲めない場合は無理に合わせず飲めないことを伝えた上で「○○をお願いできますか」と飲めるものを依頼しましょう。
会場や料理スタイルによっては席を立つこと自体がマナー違反になるため積極的に行う必要はありません。もし先輩社員からお酌をされた場合は「わたしからも一杯いかがですか」と伺いを立てて了承されたらお酌をしましょう。
箸やナイフ、フォークの使い方に気をつけましょう。食べながら口を開けたり、音を立てたりしないよう注意。口や手を拭くときはナプキンを使います。
食事中でも食事に没頭せず、周囲と積極的に会話をはずませましょう。
内定者懇親会の案内への連絡マナー
内定者懇親会の案内は内定者に詳細を伝えるためだけでなく、会社側が準備に向けて参加者を把握するためでもあります。自分の予定と照らし合わせたら、必ず参加・不参加の意向を伝えましょう。
参加・不参加に関わらず早めに連絡する
内定者懇親会への案内をもらったら、参加・不参加に関わらず早めに連絡しましょう。
~連絡のマナーポイント~
- メールへの返信は件名を変えず、そのまま送信する。
- 担当者がわかる場合は名前、わからない場合は「採用御担当者様」で宛てる。
~参加の場合の例文~
株式会社○○○○○○部 ○○様
お世話になっております。
○○大学 ○○学部の○○○○(氏名)です。
このたびは内定者懇親会へのご案内をいただき、ありがとうございます。
ぜひ、参加させていただきたく、ご連絡いたしました。
また、お忙しい中、懇親会をご開催くださり、ありがとうございます。
当日、皆様とご一緒できることを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
***********
○○大学 ○○学部
○○○○(氏名)
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:mail@XXXX
***********
~参加の場合の例文~
株式会社○○○○
○○部 ○○様
お世話になっております。
○○大学 ○○学部の○○○○(氏名)です。
このたびは内定者懇親会へのご連絡をいただき、ありがとうございます。
大変恐れ入りますが、当日は「○○○○(理由)」により懇親会への参加が難しい状況です。
せっかく貴重な機会を作っていただきましたのに申し訳ございません。
また改めて皆様にご挨拶をさせていただければ幸いです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
***********
○○大学 ○○学部
○○○○(氏名)
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:mail@XXXX
***********
不参加の場合は欠席理由を偽らず率直に伝える
内定者懇親会に不参加の場合は「印象を悪くしないか」「内定取り消しにならないか」などと心配せず、欠席理由を率直に伝えましょう。たとえば「学業に関連した予定があり」「就職活動のため○○に居る」など、正当な理由であれば問題ありません。
ただし、前日や当日など直前になって不参加の連絡をする場合はメールではなく「電話」で謝罪も添えながら丁重に伝えましょう。
まとめ
内定者懇親会に参加するのであれば新社会人としてのマナーを意識しましょう。服装はスーツやオフィスカジュアルで「きちんと感」を出しながら清潔感も大切に着るものを選びます。
自己紹介は自分なりに内容をまとめておき、ハキハキと丁寧に発表しましょう。座談会やグループワークでは積極的に交流を図り、相手に対する「聞き上手」も意識しながら自分の意見や質問を発信しましょう。
食事会では入店から食事中の振る舞いに至るまで気が抜けないかもしれませんが、担当者の誘導や全体の雰囲気に合わせながら節度をもって対処すれば大丈夫です。案内への連絡については参加・不参加に関わらず早めに対応し、不参加の場合は率直かつ丁重に伝えましょう。
ぜひ、ほかにも本記事で紹介した場面ごとのマナーを参考に、今後の準備にご活用ください!