「また忘年会の案内が来た。正直、行きたくないな…」——そう感じたこと、ありませんか?仕事終わりの疲れた体で、気を使いながらお酒を飲み、翌日に響く。
プライベートな時間を削ってまで参加する意味があるのか、疑問に思うのも無理はありません。

実は、忘年会に行きたくないと感じる人は年々増えています。残業続きで休みたい、家族との時間を優先したい、お酒が苦手、上司との席が気まずい——理由はさまざまです。
SNSでも「忘年会スルー」が話題になるなど、参加を躊躇する人は決して少なくないのです。

しかし一方で、「行きたくなかったけど、行ってよかった」という声も多く聞かれます。普段話せない人と意外な共通点が見つかったり、仕事では見えなかった一面を知れたり、翌年の仕事がスムーズになったり——

忘年会には、参加してみないと分からないメリットが確かに存在します。
この記事では、行きたくない気持ちに正直に向き合いながら、忘年会に参加することで得られるメリットと、気持ちを少し楽にする考え方をご紹介します。
無理に前向きになる必要はありません。冷静に判断するための材料として、参考にしていただければ幸いです。

会社の忘年会には行かないといけない?

会社の忘年会に行きたくない人にとって、「行かないといけない?」という葛藤は悩ましいテーマではないでしょうか。
結論から言えば、会社の忘年会には「行かなくてもよい」ということが言えます。
ここでは、会社の忘年会に無理に行かなくていい理由について解説しますので、出欠判断の参考にしてください。

会社は忘年会への参加を強制できない

忘年会が就業時間外に開催され、残業代が支払われない場合、会社が参加を強制すると労働基準法違反となります。
あくまでも任意の行事として参加者を募る場合、「参加/不参加」は社員の自由な判断に委ねられなければなりません。
一方、社内行事として就業時間内に忘年会が開催される場合は、通常、賃金や残業代が支払われますが、不参加の理由が体調不良、体質的な問題、健康面の配慮などであれば、やはり強制はできません。
また、会社には使用者責任があるため、任意参加の忘年会に上司や責任者が部下を強制参加させ、精神的・肉体的苦痛を生じさせると、パワーハラスメント(パワハラ)事案となる可能性があります。

会社は参加者への飲酒を強要できない

忘年会では、お酒を楽しむ参加者も多くいます。
しかし、お酒を飲めない人や飲みたくない人に飲酒を強要すると、アルコールハラスメント(アルハラ)事案となり、深刻なケースでは刑法違反に問われる可能性があります。
また、たとえ飲酒を強要しなくても、お酒が苦手な人にとっては、お酒の匂いや酔っている人の言動自体が負担となる場合があります。
特に、新入社員や若手社員の場合、先輩や上司から飲酒をすすめられると断りづらく、無理に飲んでしまうケースも少なくありません。
したがって、本人がお酒を飲める飲めないに関わらず、お酒の席そのものに抵抗を感じている場合、会社は忘年会への不参加を咎めることはできません。

気持ちを楽にする参加方法と心構え


最も大切なのは、「楽しまなきゃ」というプレッシャーから自分を解放することです。忘年会を心から楽しめる人もいれば、そうでない人もいます。それは性格や価値観の違いであって、どちらが正しいわけでもありません。
「とりあえず顔を出す」「最低限の挨拶だけする」「早めに切り上げる」それで十分です。無理に盛り上げ役になる必要もなければ、最後まで残る義務もありません。
自分なりの「ちょうどいい参加の仕方」を見つけることが、長く職場で働いていくための知恵なのです。

「短時間参加」という選択肢を持つ

忘年会は最初から最後まで参加しなければならない、という思い込みを捨てましょう。一次会だけ、あるいは途中参加・途中退席という選択肢があります。
事前に幹事や上司に「家庭の事情で途中退席します」「○時までなら参加できます」と伝えておけば、当日スムーズに帰れます。理由は詳しく説明する必要はありません。「先約があって」「翌日が早くて」で十分です。2時間だけ、1時間だけと決めておけば、「あと少しで帰れる」と思えて気持ちが楽になります。
短時間でも顔を出すことで、「あの人は忙しい中でも来てくれた」という好印象を残せます。無理に長居するよりも、元気な状態で短く参加する方が、周囲にも自分にも良い結果をもたらします。

自分の「安全地帯」を作る

忘年会で疲れる大きな理由は、常に気を使い続けなければならない状況にあります。だからこそ、自分が安心できる「居場所」を意識的に作りましょう。
気の合う同僚の隣に座る、話しやすい後輩と一緒に参加する、など事前に「味方」を確保しておくと安心です。もし席が自由なら、早めに会場に着いて落ち着ける場所を確保するのも手です。出入口に近い席なら、息が詰まったときにトイレや外に出やすくなります。
また、「聞き役に徹する」という戦略も有効です。無理に話題を提供したり、盛り上げ役を買って出る必要はありません。相手の話に相槌を打ち、適度に質問をするだけで、十分コミュニケーションは成立します。むしろ話を聞いてくれる人は好かれやすいものです。

「観察者」として楽しむ視点

忘年会を「参加する」のではなく「観察する」という視点に変えてみると、意外と面白く感じられることがあります。
普段見られない上司や先輩の素顔、同僚の意外な一面、人間関係の力学——少し距離を置いて眺めると、職場の人間模様が見えてきます。「あの人、こんな趣味があったんだ」「意外とこの二人、仲がいいんだな」といった発見は、翌日からの仕事にも活かせる情報になります。
自分を主役にしようとせず、一歩引いた立場で場の雰囲気を楽しむ。これだけで、気持ちの負担はぐっと軽くなります。

会社の忘年会に行くことのメリットは?


会社の忘年会への参加は本人の意思に委ねられるべきものですが、せっかくなら「行く」場合のメリットも確認しておきましょう。

  1. 社風や企業文化に触れられる
  2. 新たな人間関係が構築できる
  3. 気軽にコミュニケーションが図れる

それぞれのメリットについて解説しますので、最終判断の参考にしてください。

社風や企業文化に触れられる

会社の忘年会では、飲食のほかに余興や出し物などを楽しむ時間があるため、普段の業務では触れられない社風や企業文化を体感できる機会となります。
たとえば、幹事の進行や立ち居振る舞い、先輩や上司の宴席での過ごし方、異なる部署や支店の社員同士の会話などから学べることもあるでしょう。
今後の社内行事の運営はもちろん、社内コミュニケーションにおけるスキルなど、会社の一員として円滑に活動するためのヒントが見つかるかもしれません。

新たな人間関係が構築できる

会社の忘年会には、立場や所属、キャリアなど幅広い参加者が集まるため、これまで交流のなかった相手との新しい人間関係を構築できる可能性があります。
忘年会は職場での通常業務と異なり、リラックスした雰囲気で行われるため、先輩や上司、他部署の同僚などにも声をかけやすい環境です。
忘年会で新たな人間関係が築ければ、今後の業務における相談や協力要請がしやすくなり、働きやすさや労働意欲の向上につながる場合もあります。

気軽にコミュニケーションが図れる

忘年会は飲食を中心とした参加者同士の交流の場でもあるため、あまり話したことがない相手とも気軽にコミュニケーションを取りやすい機会です。
仕事の相談だけでなく、ワークライフバランスやキャリアアップに関する質問、プライベートを充実させるためのアドバイスをもらうこともできるでしょう。
場合によっては席移動も可能なため、年次の近い社員やロールモデルにしたい社員に積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか。普段は話せない相手との会話が、新たな視点や刺激をもたらすこともあります。

会社の忘年会に行きたくないときの断り方


会社の忘年会への参加を断るときは、以下のポイントを踏まえて伝えましょう。

  1. 嘘をつかず明確に
  2. 断るタイミングは早めに
  3. 気遣いの一言で好印象に

それぞれのポイントについて解説します。

嘘をつかず明確に

忘年会への参加を見送るときは、嘘をつかず明確な理由を述べて誠実に断りましょう。
嘘をつくと後でバレたときに気まずくなりますし、何より自分自身に罪悪感が生まれます。
たとえば、「先約」「○○の予定」「別件の○○」「体調面の配慮」「外出を控えている」など、本当の理由を端的に添えることで、相手にも納得してもらいやすくなります。

断るタイミングは早めに

忘年会に行くかどうか迷っていると時間だけが過ぎてしまうため、断る場合は早めに連絡を入れましょう。
直前の辞退は幹事や主催者に迷惑がかかるだけでなく、参加予定だった他の人に対しても不信感を与えかねません。
できるだけ案内をもらってから数日以内に、担当者へ不参加の旨を伝えることがマナーです。

気遣いの一言で好印象に

忘年会への断りは、口頭でもメールでも構いませんが、相手との関係性や普段の連絡方法に沿って行いましょう。
また、誘ってくれた相手への配慮として、ちょっとした気遣いの一言を添えることが大切なポイントです。

別件がある場合

ご案内ありがとうございます。あいにく、その日は別件で○○があり、残念ながら参加できません。せっかくお誘いいただいたのに申し訳ございません。また次の機会には、ぜひ参加させてください。

先約がある場合

ご案内ありがとうございます。あいにく、その日は実家から両親が訪ねてくることになっており、残念ながら参加できません。せっかくお誘いいただいたのに心苦しいですが、また次の機会には、ぜひ参加させてください。

体調面での配慮の場合

ご案内ありがとうございます。ぜひ参加したいのですが、このところ体調が気になっており、夜間は自宅で休むようにしております。今回は残念ですが不参加とさせていただきます。また次の機会には、ぜひ参加させてください。

まとめ

忘年会に行きたくないと感じることは、決して特別なことではありません。疲れていたり、気が進まなかったりするのは自然な気持ちです。
ただ、参加してみると意外な発見や新しい交流が生まれることもあります。普段は話さない人と会話できたり、リラックスした雰囲気で仕事のヒントが得られたり、参加することで得られるメリットも少なくありません。
どうしても参加が難しい場合は、無理をせず欠席することも選択肢の一つです。大切なのは、自分の気持ちと体調を優先しながら、適切な判断をすることです。
この記事で紹介したヒントを参考に、自分にとってベストな選択をしてください。参加する場合も欠席する場合も、納得のいく一年の締めくくりになりますように。

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東京都内の忘年会はサンシャインクルーズ・クルーズがオススメ

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