歓迎会で乾杯の挨拶を頼まれ、『どうやるの?』『なにを話そう?』と悩んでいませんか。どのタイミングで、どれくらいの時間で挨拶すればいいのかも気になりますよね。

本記事では、歓迎会での乾杯に使える挨拶例文やスピーチ集をご紹介。乾杯の挨拶の順番や流れ、注意点についても解説しますので、ぜひ、歓迎会までの準備にご活用ください。

乾杯の挨拶はいつ?挨拶の流れは?

まず、乾杯の挨拶の「出番」がいつなのか確認しておきましょう。

~歓迎会の流れ~

  1. 開会宣言
  2. 開会の挨拶
  3. 乾杯
  4. 食事・歓談
  5. 余興など




(続く)

一般的に、開会の挨拶が終わって食事の前に乾杯しますが、乾杯の前後で歓迎会の主役の自己紹介タイムを設けることがあります。場合によっては開会の挨拶と乾杯の挨拶を兼ねることもあります。

~乾杯の挨拶の流れ~

  1. 進行役から紹介される。
  2. その場で立って一礼する。
  3. 自己紹介してからスピーチする。
  4. 参加者に乾杯の準備をうながす。
  5. 乾杯の発声。
  6. 発声の後に一礼し着席する。

乾杯の挨拶をするとき、グラスは胸の少し下でもちましょう。

乾杯の挨拶の基本的な例文

乾杯の挨拶の流れに沿った基本的な例文は以下の通りです。

~乾杯の挨拶の例文~

ご紹介にあずかりました私(わたくし)、○○部の山田と申します。
(スピーチ)
それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

○○(歓迎会の主役)の今後のご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!
※グラスを高くあげる。

歓迎会のケースに応じたスピーチと組み合わせて挨拶文を完成させましょう。

歓迎会で乾杯の挨拶に使えるスピーチ集|ケース別

ここでは、乾杯の挨拶に使えるスピーチを歓迎会のケース別で紹介します。

  • 新入社員の歓迎会での乾杯スピーチ
  • 人事異動の歓迎会での乾杯スピーチ
  • 中途入社の歓迎会での乾杯スピーチ

それぞれカジュアルバージョンとフォーマルバージョンがありますので、予定している歓迎会に合わせて乾杯の挨拶を考えるときの参考にしてください。

新入社員の歓迎会での乾杯の挨拶

■カジュアルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の○○と申します。

新入社員のみなさん、入社おめでとうございます!
(数名の場合は名前を呼び、相手に視線を送る)

わたくしは○○部で主に○○(仕事内容)に携わっています。

おそらく社会人としてのスタートに期待半分、不安半分なんだろうと思いますが、みなさんが一日も早く職場や仕事に慣れられるよう、ここにいる先輩たちでしっかりサポートしていきますので、わからないことや困ったことがあればいつでも相談してください。

わたくしたち先輩もフレッシュなみなさんから学ぶことがたくさんあると思います。
ぜひ、いろいろなことに取り組みながら一緒に会社を盛り上げていきましょう。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

新入社員のみなさん、そしてこの場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

■フォーマルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の山田と申します。

新入社員のみなさん、御入社、誠におめでとうございます!
(数名の場合は名前を呼び、相手に視線を送る)

わたくしは○○部で主に○○(仕事内容)に携わっています。

このところの~~(社会情勢や業界事情など)により大変な時代を迎えていますが、こうして新たなメンバーとともに新年度をスタートさせられること、とても嬉しく思っています。

これからともに力を合わせて会社を盛り上げていきましょう。

もしかすると仕事への意欲がみなぎる反面、いざ現場に立てば不安や焦りを感じることがあるかもしれません。ですが、ここにいる先輩の誰もが同じ経験をしてきていますので、どうか一人で悩まず、なんでも相談してください。

みなさんが吹かせてくれるであろうフレッシュな風を期待しています。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

新入社員のみなさん、そしてこの場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

新入社員へは歓迎メッセージのほか、将来性への期待を寄せたり、不安を払拭したりなどしてあげましょう。

人事異動の歓迎会での乾杯の挨拶

■カジュアルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の○○と申します。
主に○○(仕事内容)に携わっています。

○○さん(名前を呼ぶときは相手に視線を送る)、
◇◇(会社名や部署名などの)へ、ようこそ!

◇◇一同、○○さんが新しくメンバーに加わってくれること大変嬉しく思っています。

ぜひ、一日も早く職場に慣れていただき、存分にご活躍ください!

これから、どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

○○さん(新たなメンバー)、そして、この場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

■フォーマルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の○○と申します。
主に○○(仕事内容)に携わっています。

○○さん(名前を呼ぶときは相手に視線を送る)、
◇◇(会社名や部署名などの)へ、ようこそいらっしゃいました!

◯◯さんは、これまで◇◇(元の所属先)で、〜〜(過去の実績や功績など)と、大変活躍されていた方なので、わたくしたちも◯◯さんから多くを学ばせていただきながらともに会社の発展に貢献できたらと思います。

もし、慣れない職場でお困りのことなどありましたら、いつでも仲間に相談してください。これから、どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

○○さん(新たなメンバー)、そして、この場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

人事異動してきたメンバーへは、歓迎の言葉に加え、これまでの功労をたたえたり、こちらが見習う姿勢を見せたりなどするとよいでしょう。

中途入社の歓迎会での乾杯の挨拶

■カジュアルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の○○と申します。
主に○○(仕事内容)に携わっています。

○○さん(名前を呼ぶときは相手に視線を送る)、
◇◇(会社名や部署名などの)へ、ようこそ!

◇◇一同、○○さんが新しくメンバーに加わってくれること、とても楽しみにしていました。

しばらくは新しい職場に慣れるのに大変かと思いますが、なにか困ったことがあったら気軽に声をかけてくださいね!

これから、どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

○○さん(新たなメンバー)、そして、この場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

■フォーマルバージョン

ご紹介にあずかりました私(わたくし)は○○部の○○と申します。
主に○○(仕事内容)に携わっています。

○○さん(名前を呼ぶときは相手に視線を送る)、
◇◇(会社名や部署名などの)へ、ようこそいらっしゃいました!

◯◯さんは、〜〜(得意分野や専門分野など)にお詳しいと伺っております。
(ほか、~~がお好きだと、~~がご趣味だと、~~を勉強中だと、など)

ぜひ、これからも仕事とプライベートを両立させながら毎日を充実させてください。

これから、どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

○○さん(新たなメンバー)、そして、この場にお集まりのみなさまのご活躍と株式会社○○○○のますますの発展を祈念しまして、乾杯!

※グラスを高く上げる。

中途入社のメンバーへは、歓迎している様子のほか、親近感をもたせたり、不安を取り除いてあげたりなどするとよいでしょう。

歓迎会で乾杯の挨拶をするときの注意点

歓迎会で乾杯の挨拶を任されたら、スピーチを考えることに加えて気をつけたいポイントも押さえましょう。ここでは、乾杯の挨拶がうまくいくよう注意点について解説します。

  • 大きな声で挨拶する
  • 簡潔にまとめて話す
  • わざわざ悪ノリしない

それぞれ見ていきましょう。

大きな声で挨拶する

歓迎会はお祝いの場でもありますから、大きな声で乾杯の挨拶をし、喜ばしさを伝えましょう。小さな声でボソボソと挨拶すると場を盛り上げるための歓迎ムードが作れませんし、乾杯の発声が聞こえないと参加者の乾杯がバラバラになってしまいます。

簡潔にまとめて話す

乾杯の挨拶は歓迎会を華々しく景気づけるために行うので、ダラダラと話さず簡潔にまとめて話しましょう。目安としては自己紹介から乾杯の発声まで1~2分の長さです。どのような挨拶をするか実際に書き上げ、時間内で収まるよう本番までに練習しておきましょう。

わざわざ悪ノリしない

歓迎会を盛り上げようと工夫するのはいいですが、わざわざ悪ノリして場をしらけさせたり参加者を気まずくさせたりしないように気をつけましょう。乾杯で無理に笑いを取る必要はなく、基本的な流れに明るさやあたたかさを込めた内容で挨拶するのがポイントです。

まとめ

歓迎会での乾杯の挨拶は「自己紹介」+「スピーチ」+「乾杯の発声」でまとめましょう。長々とつづく挨拶は参加者を疲れさせるため、できるだけ2分以内に収めるのが好ましいマナーです。

どの歓迎会でも挨拶の基本的なところは同じですが、スピーチについては歓迎会のケースに応じた内容を考えましょう。ぜひ、本記事で紹介したスピーチ集を参考にして実際の挨拶文をご作成ください。

本番でうまくいくよう、当日までに何度か練習しておくのもポイントです。本番では大きな声で明るく盛り上げ、歓迎会を華々しくスタートさせましょう!