ビジネスシーンや結婚式の二次会、同窓会——立食パーティーに招かれたとき、「どう振る舞えばいいんだろう」「マナー違反していないかな」と不安になったことはありませんか?
立食パーティーは、着席式の食事会とは全く異なる独特のルールとマナーがあります。お皿の持ち方、料理の取り方、会話の作法——何気ない所作ひとつで、あなたの印象は大きく変わります。

特にビジネス関係の立食パーティーでは、マナー違反が思わぬ評価の低下につながることも。
「料理を取りすぎて困った」「グラスとお皿の持ち方が分からず気まずかった」「知らない人ばかりで立ち尽くしてしまった」——こんな失敗談は後を絶ちません。
でも実は、立食パーティーには明確な「正解の動き方」があり、それを知っているだけで、スマートに振る舞えるようになるのです。

この記事では、初めての方でも自信を持って参加できる、立食パーティーの基本マナーと実践的なテクニックを徹底解説。周囲から一目置かれる、洗練された立ち振る舞いをマスターしましょう。

立食パーティーに参加するにあたって気をつけたい配慮とマナー


立食パーティーでの配慮とは、「主催者への感謝」と「参加者全体への思いやり」の両方を意識することです。
また、パーティーは主催者が時間と労力をかけて準備してくださった特別な場です。その場を最大限に楽しみ、交流を深めることこそが、主催者への最高の感謝の表し方といえるでしょう。

ここでは、3つのポイントをご紹介します。

  1. パーティーの性質に応じて主催者へ手土産を
  2. できるだけ椅子には座らず、立って過ごす
  3. やむを得ず途中退席する場合は事前にお伝えする

1.パーティーの性質に応じて主催者へ手土産を

祝賀会やレセプションパーティーなど、お祝いの要素が強いパーティーに招かれた場合は、主催者へワインや日持ちする焼き菓子などの手土産をお持ちするのが丁寧です。
ご祝儀を別途用意される場合は、手土産の予算は3,000円から5,000円程度で十分です。ご祝儀なしの場合は、主催者との関係性やご自身の立場に応じた適切な金額をご検討ください。
ただし、招待状に「お気遣いなさいませんよう」といった文言がある場合は、主催者のご意向を尊重し、手土産は控えるのがマナーです。相手の意図を汲み取ることも、大人の社交術といえます。

2.できるだけ椅子には座らず、立って過ごす

「立食パーティー」という名の通り、基本的には立ったまま過ごすのが正式なスタイルです。会場に椅子が用意されている場合もありますが、これは高齢の方や体調のすぐれない方への配慮であることが多いものです。
名刺を整理する、少し休憩するといった短時間の利用であれば問題ございませんが、長時間座り続けるのは避けましょう。
もし体調がすぐれない場合は、他の参加者の方々にご心配をおかけすることにもなりますので、主催者にその旨をお伝えし、ロビーで休ませていただくか、早めに退席されることをおすすめいたします。ご無理をなさらないことも、大切な配慮です。

3.やむを得ず途中退席する場合は事前にお伝えする

どうしても事情があって途中退席しなければならない場合は、できるだけ早めに主催者へお伝えしておくことが重要です。
退席する直前ではなく、出欠のお返事をする段階や、会場入りした際など、途中退席が確定している時点で事前にお伝えするのがマナーです。主催者も心の準備ができ、スムーズな対応ができます。
実際に退席される際は、他の参加者の方々が楽しまれている雰囲気を損なわないよう、さりげなく、静かに会場を後にしましょう。大げさなお別れの挨拶は場の空気を変えてしまいますので、控えめに退出されることをおすすめいたします。

立食パーティーで失敗しない食事マナー


立食パーティーのマナーは、「スマートさ」と「周囲への配慮」が基本です。料理を美しく取り、優雅に食べることは、ご自身の品格を示すだけでなく、周りの方々への敬意の表れでもあります。
また、立食パーティーは交流の場でもありますので、食事に集中しすぎず、適度に会話を楽しむバランス感覚も大切です。

ここでは、お皿の持ち方から料理の取り方まで、スマートに振る舞うための基本的な食事マナーを6つのポイントでご紹介します。

  1. お皿は左手でグラスと一緒に持つ
  2. お皿は1枚ずつ使い、新しいものと交換する
  3. 料理は右から左へ順に取っていく
  4. 料理は少量ずつ、美しく盛りつける
  5. お皿の料理はジャンルを分けて取る
  6. グラスの水滴は紙ナプキンで対策する

それでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

1.皿は左手でグラスと一緒に持つ

お皿の外側にグラスをのせ、お皿とグラスの脚部分を親指と人差し指で軽く挟み、残りの指でお皿の底をしっかりと支えます。お箸やフォークはお皿の下に添え、先端を自分に向けて中指と薬指で挟むようにしましょう。
右手を空けておくのは、握手や名刺交換など、とっさの交流に対応するためです。これは立食パーティーの基本スタイルといえます。
ただし、無理に片手で持とうとしてお皿やグラスを落としてしまっては本末転倒です。不安な場合は、近くのサイドテーブルに一時的に置いて食事をされても問題ございません。安全と安心を最優先にしましょう。

2.お皿は1枚ずつ使い、新しいものと交換する

料理をのせる際は、お皿は1枚のみを使用し、空になったら新しいお皿と交換するのがマナーです。使用済みのお皿は、返却テーブルに置くか、スタッフにお声がけして下げていただきましょう。
お皿を何枚も重ねて持つと不安定になるだけでなく、欲張りな印象を与えてしまいます。スマートな所作を心がけてください。

3.料理は右から左へ順に取っていく

立食パーティーの料理は、一般的に右側から「サラダや前菜」「スープ」「メイン料理」「デザート」というコース料理の順に配置されています。この順番に沿って取っていくのが基本です。
たとえデザートを先に召し上がりたい場合でも、列に並んでいる方を追い抜いて取りに行くのは控えましょう。順番を守ることも、立食パーティーの大切なマナーです。

4.料理は少量ずつ、美しく盛りつける

お皿に取る料理は3〜5品程度にとどめ、お皿の4分の3程度のボリュームを目安にしましょう。お皿に適度な余白がないと持ちにくくなりますし、山盛りにすると品格に欠ける印象を与えてしまいます。
一度に多く取らず、食べ終わったら新しいお皿に替えて追加するのがスマートです。何度でも料理を取りに行けるのが立食パーティーの良さですので、焦らず楽しみましょう。

5.お皿の料理はジャンルを分けて取る

料理をお皿にのせる際は、「温かいもの」「冷たいもの」「水分の多いもの」など、ジャンルを意識して分けて取ることが大切です。
異なる温度や味の料理を一緒にのせてしまうと、それぞれの味が混ざり合い、本来の美味しさが損なわれてしまいます。料理を最も美味しい状態で楽しむためにも、この点を意識しましょう。

6.グラスの水滴は紙ナプキンで対策する

冷たいドリンクが入ったグラスには、どうしても水滴がついてしまいます。手に持つ際は紙ナプキンを巻いて持つ、テーブルに置く際は紙ナプキンを下に敷くなどして、手やテーブルを濡らさないよう配慮しましょう。
些細なことですが、こうした気配りが周囲への思いやりとして伝わります。

立食パーティーでの振る舞い方マナー


立食パーティーは、食事のマナーだけでなく、全体を通した振る舞い方が印象を左右する社交の場です。
自分だけが楽しむのではなく、周囲の方々が心地よく過ごせるよう気を配ることが、真の社交マナーといえます。

また、パーティーは日常とは異なる特別な場です。少し背筋を伸ばし、笑顔を絶やさず、積極的にコミュニケーションを図ることで、新しい出会いや有意義な交流が生まれます。
ここでは、洗練された立ち居振る舞いのために心がけたいマナーを7つのポイントでご紹介します。

  1. 必要に応じて主催者へご挨拶をする
  2. 男性はレディーファーストを心がける
  3. ウェルカムドリンクは乾杯前にいただく
  4. 乾杯ではグラスの音や位置に配慮する
  5. スピーチ中は飲食を止めて傾聴する
  6. 積極的に動いて参加者と交流を深める
  7. 一般的な話題から会話を始める

それでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

1.必要に応じて主催者へご挨拶をする

パーティーの趣旨にもよりますが、会場に到着したら、まず主催者へご挨拶をするのが礼儀です。招待していただいたことへの感謝の気持ちを、簡潔にお伝えしましょう。
もし主催者が受付対応や準備でお忙しそうな場合は、パーティー開始後の落ち着いたタイミングでもかまいません。また、お帰りの際にも「素敵なパーティーをありがとうございました」と一言添えると、より丁寧な印象を残せます。

2.男性はレディーファーストを心がける

欧米文化に由来する立食パーティーでは、男性のレディーファーストが基本的なエチケットです。
例えば、ドリンクコーナーで女性と同じタイミングになった際は「どうぞ」と先を譲る、ドアで一緒になったら開けて先に通す、といった心配りが求められます。
ビジネス関係のパーティーであっても、女性に「お酌をさせる」「料理や飲み物を取りに行かせる」といった行為は避けましょう。対等な関係性を保ちながらも、さりげない気遣いを示すことが、スマートな男性の振る舞いです。

3.ウェルカムドリンクは乾杯前にいただく

フォーマルな場での乾杯では、「グラスを合わせて音を立てない」のが正式なマナーです。グラスは軽やかに持ち上げるだけで十分です。高価なグラスを傷つけないための配慮でもあります。
また、目上の方と乾杯をする際は、相手のグラスよりもやや低い位置で乾杯するのが礼儀です。これは謙虚さと敬意を示す日本的な心遣いといえます。もし相手がグラスを合わせようとされた場合は、音が鳴らない程度に、そっとグラスを当てましょう。

4.乾杯ではグラスの音や位置に配慮する

フォーマルな場での乾杯では、「グラスを合わせて音を立てない」のが正式なマナーです。グラスは軽やかに持ち上げるだけで十分です。高価なグラスを傷つけないための配慮でもあります。
また、目上の方と乾杯をする際は、相手のグラスよりもやや低い位置で乾杯するのが礼儀です。これは謙虚さと敬意を示す日本的な心遣いといえます。もし相手がグラスを合わせようとされた場合は、音が鳴らない程度に、そっとグラスを当てましょう。

5.スピーチ中は飲食を止めて傾聴する

主催者や参加者がスピーチを始められたら、お皿やグラスをテーブルに置き、飲食を止めて話に耳を傾けましょう。スピーチをされている方に体を向け、視線を送ることも大切な礼儀です。
スピーチが終わったら、拍手でお応えすることもお忘れなく。これは話し手への敬意と感謝の表現です。

6.積極的に動いて参加者と交流を深める

立食パーティーの最大の目的は「参加者同士の交流」です。ずっと同じ場所で同じ方とだけ話すのではなく、積極的に会場を移動し、さまざまな方と言葉を交わしましょう。
ビジネスシーンであれば名刺交換や情報交換を、婚活パーティーであれば自己紹介や共通点探しを、というように、パーティーの趣旨に応じたコミュニケーションを心がけることがポイントです。
新しい出会いや発見こそが、立食パーティーの醍醐味といえます。

7.一般的な話題から会話を始める

初対面の方が多い立食パーティーでは、いきなりプライベートな質問や、重い社会問題を切り出すのは避けましょう。まずは、その日の天気やパーティーの感想、会場の雰囲気など、誰もが答えやすい一般的な話題から会話を始めるのがスマートです。
また、まずご自身のことを簡単にお話しし、相手の緊張をほぐしてから質問を投げかけるのも、円滑なコミュニケーションのコツです。相手が話しやすい雰囲気を作ることこそが、優れた社交術といえます。

まとめ


立食パーティーは、多くの人と気軽に交流できる楽しい場ですが、基本的なマナーを知っておくことで、より自信を持って参加できます。
料理の取り方、お皿とグラスの持ち方、食べ方、会話のマナーなど、立食パーティーならではの立ち振る舞いを意識しましょう。料理は少量ずつ取り、食べ終わってから次の料理を取りに行くのが基本です。お皿は左手、グラスは右手に持ち、スマートに食事を楽しみましょう。
また、周囲への配慮も大切です。通路をふさがない、大声で話さない、長時間同じ場所に留まらないなど、他の参加者が快適に過ごせるよう心がけましょう。
この記事で紹介したマナーを参考に、リラックスして立食パーティーを楽しんでください。

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東京都内の立食パーティーはサンシャインクルーズ・クルーズがオススメ

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