社内表彰式を開催するならスマートな進行で成功させたいですよね。
もちろん受賞者にスポットを当てて会場を盛り上げるのも大切です。
本記事では、初めての開催でも社内表彰式がスムーズに運ぶよう進行のポイントをご紹介。
当日の流れに沿った司会台本もまとめていますので、ぜひ、これからの準備にご活用ください。
社内表彰式の流れ
ここでは、社内表彰式の一般的な流れを紹介します。
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- 開会の言葉
- 受賞者の発表と表彰
- 受賞者の挨拶
- 社長の挨拶
- 祝辞
- 閉会の言葉
もし、祝賀会のようなパーティー形式で実施するのであれば、どのタイミングで「乾杯」や「食事」を行うか検討しておきましょう。
社内表彰式の進行を成功させるポイント
ここでは、社内表彰式の進行を成功させるためのポイントを紹介します。
- タイムスケジュールに合わせる
- 立ち位置や席次を確認しておく
- 設備の動作をチェックしておく
- スタッフの動きをつかんでおく
- 盛り上げるタイミングを外さない
- 立ち位置で受賞者を引き立てる
- 司会進行の台本を作成しておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タイムスケジュールに合わせる
まず、表彰式にあてられた時間の中でプログラムを組みます。そこから各プログラムの時間配分を決め、タイムスケジュールを作成。当日の進行はタイムスケジュールに合わせて予定通りに進行しましょう。
~ポイント~
- 代表者、来賓の挨拶の持ち時間は?
- 受賞者の登壇から降壇、着席までの時間は?
立ち位置や席次を確認しておく
登壇してからの受賞者や来賓の立ち位置を決めておき、どこに誰が座るのかも確認しておきましょう。
~ポイント~
- 席次表を作成し、運営側と出席者とで共有する。
- 登壇や着席をスムーズにうながすため案内役をつけてもよい。
設備の動作をチェックしておく
表彰式の会場で使用する音響機器、映像機器、照明機器などの設備に問題がないか当日は必ずチェックしましょう。また、スタッフが機材を使いこなせるかリハーサルをしておくと安心です。
~ポイント~
- 音響、映像、照明のそれぞれに担当スタッフを配置する。
- 進行表に音楽、映像、照明の指示を書き加えておく。
スタッフの動きをつかんでおく
表彰式の運営にたずさわるスタッフが「いつ」「どこで」「なにを」するのか、それぞれの役割にもとづく動きをつかんでおきましょう。
~ポイント~
- 進行表にスタッフの名前、役割を実際のタイミングで記載しておく。
- 外部のスタッフなど初見の相手とは事前に挨拶や打ち合わせを済ませておく。
盛り上げるタイミングを外さない
表彰式では受賞者の紹介、受賞者の登壇、受賞者への表彰状授与、受賞者のスピーチ、受賞者の降壇など盛り上げが必要な場面があります。盛り上げるべきタイミングを外さず、出席者に拍手をうながしたり、声のトーンを上げたりして場を盛り上げましょう。
~ポイント~
- 適切なタイミングでは「盛大な拍手をお願いします!」とうながす。
- 受賞者の紹介や受賞者への声がけは、より明るく力強く発声する。
立ち位置で受賞者を引き立てる
受賞者を引き立たせるための司会の立ち位置は客席から見て「左側」が基本です。実際の会場やプログラム内容によって変わる場合もありますが、当日の進行の中でも「上手」「下手」を意識しておきましょう。
~ポイント~
- 下手…客席から見て左側
- 上手…客席から見て右側
司会進行の台本を作成しておく
当日の進行がスムーズに運ぶよう、司会者のために台本を作成しておきましょう。
~ポイント~
- 司会のセリフを記載する。
- プログラムごとの手順を記載する。
- 表彰の順番を記載する。
- 進行に合わせた注意事項を記載する。
- 音楽、映像、照明のタイミングを記載する。
社内表彰式の進行に!流れに沿った司会台本
ここでは、表彰式のスマートな進行に役立つ司会台本を紹介します。
開会の言葉
まず開会の言葉で表彰式の開会を宣言します。一般的には組織の中で立場が上の人が行います。
わたくしは本日司会を務めさせていただきます、○○部 ○○○○(名前)と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
(数名で進行する場合)
同じく進行役を務めます、○○部 ○○○○(名前)と申します。
よろしくお願いいたします。
~ポイント~
- 音楽や映像を使って開始を告げ、会場を落ち着かせてから始める。
- 簡単な自己紹介を加える。
- 司会以外の進行役もおくなら合わせて自己紹介する。
- 対象者へは事前に開会宣言の依頼をしておく。
受賞者の発表と表彰
社長や社長に代わる代表者が受賞者に表彰状を授与します。
受賞された方々はスクリーンでご紹介いたします。
また、お手元の開催要項にも受賞者の皆様を掲載してあります。
表彰状は株式会社○○ ○○社長より授与いたします。
お名前を呼ばれた方はステージへお上がりください。
皆様、表彰される方々への盛大な拍手をお願いいたします。
(表彰の後)
表彰された皆様、本当におめでとうございます。
これからも、ますますご活躍いただければと思います。
それではステージ上の皆様は、お席にお戻りください。
皆様、表彰された方々へいま一度盛大な拍手をお願いいたします。
以上をもちまして表彰式を終了いたします。
~ポイント~
- なぜ受賞に至ったのか、どういう賞なのかを発表する。
- 表彰状のほか記念品や金一封が贈られる場合は合わせて発表する。
- 部門ごとに表彰する場合は「つづきまして」と紹介しながら順番に行う。
- 賞の名称や受賞者の名前に誤りがないか確認しておく。
受賞者の挨拶
受賞者の挨拶は人数やタイムスケジュールに応じて「代表者に行ってもらうか」「全員に行ってもらうか」を決めましょう。
○○さん、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)
○○さん、ありがとうございました。
~ポイント~
- 受賞者の立場や名前を手短に紹介する。
- 受賞者へは紹介のタイミングや流れを事前に伝えておく。
- 授与者へは表彰式の実施内容や流れを事前に伝えておく。
- 全員から挨拶をもらう場合は表彰の場で授与のたびに行ってもらう。
社長の挨拶
受賞者へのメッセージに加え、会社の現状や展望などについて社長がスピーチします。表彰式の前や閉会直前の最後など、会社によってプログラム内容は異なりますので、自社の式典にふさわしいタイミングで登壇してもらいましょう。
(挨拶の後)
○○社長、ありがとうございました。※社外の来賓を招待している場合
つづきまして、弊社代表取締役社長○○より式辞を申し上げます。
~ポイント~
- 対象者へは紹介のタイミングや流れ、持ち時間を事前に伝えておく。
- 社外の来賓を招待している場合は敬語を使わず「社長の○○より」と紹介し、お礼はいわない。
祝辞
来賓を招待している場合は来賓に祝辞をお願いするケースもあります。また、祝電が届いている場合は合わせて紹介しましょう。
本日は、第○回 株式会社○○ 社内表彰式の開会にあたりまして、ご多用の中、多数のご来賓の方々にご臨席をたまわっており
ます。
はじめに、○○株式会社 代表取締役社長 ○○○○様よりご祝辞を頂戴いたします。
○○○○様、よろしくお願いたします。
(祝辞の後)
○○○○様、ありがとうございました。
つづきまして、株式会社△△ 代表取締役社長 △△△△様よりご祝辞をを頂戴いたします。
△△△△様、よろしくお願い致します。
(祝辞の後)
○○○○様、ありがとうございました。
本日、ご出席いただけなかった方々からもお祝いの言葉を頂戴しておりますので、ここで祝電をいくつかご披露させていただきます。
(祝電の読み上げ)
まだまだたくさんの祝電を頂戴しておりますが、ここからはお名前のみの紹介とさせていただきます。
○○テクノロジー株式会社 代表取締役社長○○○○様、株式会社○○コーポレート 代表取締役社長○○○○様……
皆様、ご祝辞ありがとうございました。
~ポイント~
- 対象者へは紹介のタイミングや流れ、持ち時間を事前に伝えておく。
- 来賓の会社名、代表者名を間違えないよう正式名称で発表する。
- 場面によっては「お食事ではございますが」「ご歓談中ではございますが」と断りを入れておく。
- 祝電の数が多い場合は重要なものをいくつか紹介し、それ以外は会社名と代表者名のみ紹介する。
閉会の言葉
閉会の言葉は、司会あるいは組織の中で立場が上の人が行います。
おかげさまで第○回 株式会社○○ 社内表彰式も滞りなく進んでまいりました。
最後に、○○副社長より閉式のことばをお願いいたします。
(挨拶の後)
○○副社長、ありがとうございました。
皆様方には、長時間にわたりご協力いただきまして、まことにありがとうございました。
また、ご来賓の皆様にはご多用の中ご臨席をたまわり、まことにありがとうございます。
以上をもちまして、第○回 株式会社○○ 社内表彰式を閉会させていただきます。
~ポイント~
- 対象者へは紹介のタイミングや流れ、持ち時間を事前に伝えておく。
- 社外の来賓を招待している場合は敬語を使わず「副社長の○○より」と紹介し、お礼はいわない。
- 社内の代表者に閉会の挨拶をお願いする場合は式典の振り返りや来賓への謝辞を述べてもらう。
- 祝賀会やパーティーに移る場合は会場や開始時間など詳細にアナウンスする。
まとめ
社内表彰式を開催するのであれば、ポイントを押さえてスマートに進行しましょう。
- タイムスケジュールに合わせる。
- 立ち位置や席次を確認しておく。
- 設備の動作をチェックしておく。
- スタッフの動きをつかんでおく。
- 盛り上げるタイミングを外さない。
- 立ち位置で受賞者を引き立てる。
- 司会進行の台本を作成しておく。
また、どのような表彰式にするか全体のイメージを企画に落とし込み、イベントそのものを盛況に運営することも大切です。
ぜひ、社内表彰式の流れに沿った司会台本も活用いただき、当日の進行にお役立てください。