会社の創立記念式典で司会を任されても流れやセリフがわからないと進行できませんよね。

また、挨拶は「誰にお願いするのか」、社内のみの開催と来賓を招いての開催に「違いはあるのか」など、気になることもあるのではないでしょうか。

本記事では、初めて司会を務める方でもスマートに式典が進行できるよう、台本付きで司会進行マニュアルを紹介します。

創立記念式典の流れに沿った各場面でのポイントもまとめていますので、ぜひ、これからの準備にお役立てください。

会社の創立記念式典の流れ

ここでは、会社の創立記念式典の一般的な流れを確認しておきましょう。

  1. 開会の挨拶
  2. 主催者の挨拶
  3. 乾杯(祝賀会も兼ねる場合)
  4. 表彰状・記念品授与(企業によって異なる)
  5. 来賓の祝辞
  6. 祝電の披露
  7. 来賓の紹介
  8. 中締めの挨拶・謝辞
  9. 閉会の挨拶

通常、創立記念式典は結婚式や卒業式のように「セレモニー」として開催されます。披露宴や謝恩会のような「パーティー」も兼ねる場合は飲食がともなうため「乾杯」も進行に加えましょう。

また、「表彰状・記念品授与」は必ずしも実施されるわけではなく、自社の歩や事業展望などを紹介したり、新商品や新サービスを発表したりなど、それぞれの企業が独自性のある企画を実施してかまいません。

創立記念式典の司会進行マニュアル《台本付き》

ここからは当日の進行がスムーズになるよう台本付きの司会進行マニュアルを紹介します。

一般的な流れに沿ってありますので、自社のプログラムにあてはめて使える部分を活用してください。

開会の挨拶

開会の挨拶は司会者が行います。

皆様、本日はお忙しいところ、お集まりいただき誠にありがとうございます。
ただいまより、株式会社○○ 創業○周年記念式典をとりおこないます。
わたくしは本日司会を務めさせていただきます、○○部 ○○(名前)と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

~ポイント~

  • 音楽や映像を使って開始を告げ、会場を落ち着かせてから挨拶を始める。
  • 挨拶⇒謝辞⇒自己紹介の流れで手短に行う。
  • 会社名、創業○周年記念式典の文言を入れる。

主催者の挨拶

主催者の挨拶は会社の代表者が行います。一般的には最も立場が上の人が該当しますが、たとえば式典の中盤や最後に社長がスピーチをするのであれば社長に代わる代表者を対象とします。

■社外の来賓を招待している場合
はじめに弊社代表取締役社長○○よりご挨拶を申し上げます。
■社内のみで開催する場合
はじめに○○社長よりご挨拶をお願いいたします。○○社長、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)ありがとうございました。

~ポイント~

  • 社外の来賓を招待している場合は社長であっても敬語を使わない。
  • 社内のみで開催する場合は「○○社長」とし、挨拶の依頼とお礼を添える。
  • 対象者へは2~3分程度のスピーチになるよう事前に挨拶の依頼をしておく。

乾杯

乾杯の挨拶は、社内のみで開催の場合、上から3番目の立場の人にお願いします。社外の来賓を招待している場合は来賓の中から適任者を選んでもかまいません。

ここで○○様(役職)に乾杯の音頭をお願いしたいと思います。
皆様、グラスのご準備をお願いします。
○○様(役職)、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)○○様(役職)、ありがとうございました。

~ポイント~

  • 乾杯がそろうよう挨拶の前に出席者へグラスの準備をうながす。
  • 社外の来賓を招待している場合は来賓の代表者に乾杯の音頭をとってもらってよい。
  • 対象者へは2~3分程度のスピーチになるよう事前に挨拶の依頼をしておく。

表彰状・記念品授与

表彰式・記念品授与を行う場合は対象者をリストアップしておきます。

これより、創立○年を記念する表彰式に移らせていただきます。
本日表彰されますのは永年勤続者○名、前期における目標を達成された優秀者○名の計○名の方々です。
対象の皆様には表彰状と記念品、さらに金一封が贈られます。
お名前を呼ばれた方は壇上へお上がりください。
皆様、表彰される方々への盛大な拍手をお願いいたします。
(表彰の後)
表彰された皆様、本当におめでとうございます。
これからも株式会社○○の飛躍に向け、ますますご活躍いただければと思います。
それでは壇上の皆様は、お席にお戻りください。
皆様、表彰された方々へいま一度盛大な拍手をお願いいたします。
以上をもちまして表彰式を終了いたします。

~ポイント~

  • 表彰される人の立場や名前を手短に紹介する。
  • 対象者へは紹介のタイミングや流れを事前に伝えておく。
  • 代表者へは表彰式の実施内容や流れを事前に伝えておく。

来賓の祝辞

来賓者の中から適任者を選んでおきます。一般的には代表者1名にお願いしますが、式典の規模や来賓の数によっては増えてもかまいません。

ここで、来賓の方々よりご祝辞を賜りたいと存じます。
はじめに当社創業よりおつきあいをいただいております、○○株式会社 代表取締役であられる○○○○様よりひとことご祝辞を頂戴いたします。

(祝辞の後)
○○○○様、温かいご祝辞、ありがとうございました。

~ポイント~

  • 来賓の会社名、代表者名に加えて来賓との関係性をひとこと添える。
  • 場面によっては「お食事ではございますが」「ご歓談中ではございますが」と断りを入れておく。
  • 対象者へは2~3分程度のスピーチになるよう事前に挨拶の依頼をしておく。

祝電の披露

創立記念式典に届いた祝電を出席者に向けて披露します。

本日、ご出席いただけなかった方々よりお祝いの言葉を頂戴しておりますので、ここで祝電をいくつかご披露させていただきます。

(祝電の読み上げ)

まだまだたくさんの祝電を頂戴しておりますが、ここからはお名前のみの紹介とさせていただきます。
○○サービス株式会社 社長○○○○様、株式会社○○カンパニー 社長○○○○様……
誠にありがとうございました。

~ポイント~

  • 祝電の読み上げでは声のトーンを変えてメリハリをつける。
  • 場面によっては「お食事ではございますが」「ご歓談中ではございますが」と断りを入れておく。
  • 祝電の数が多い場合は重要なものをいくつか紹介し、それ以外は会社名と代表者名のみ紹介する。

来賓の紹介

創立記念祝典に来賓を招待している場合は紹介の場を設けます。

ここで、本日の式典にお越しいただいておりますご来賓の皆様方をご紹介いたします。
壇上、皆様より左側から、○○テクノロジー株式会社 社長○○○○様、株式会社○○グローバル 社長○○○○様……
ご来賓の皆様、お忙しい中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございました。

~ポイント~

  • 来賓の会社名、代表者名を紹介する。
  • 紹介の場を壇上にするのか、テーブルで起立してもらうのかなど決めておく。
  • 対象者へは紹介のタイミングや流れを事前に伝えておく。

中締めの挨拶・謝辞

中締めの挨拶・謝辞は会社の中で立場が2番目の人にお願いします。いったん場を落ち着かせてお開きの雰囲気を作ってから対象者に挨拶をうながしましょう。

さて皆様、宴もたけなわではございますが、そろそろお時間がまいりましたので、ここで○○(役職名)に中締めの挨拶をお願いしたいと思います。
それでは○○(役職名)、よろしくお願いいたします。

(挨拶の後)
○○(役職名)、ありがとうございました。

~ポイント~

  • 社外の来賓を招待している場合は敬語を使わず「副社長の○○より」と紹介する。
  • 社内のみで開催する場合は「○○副社長」とし、挨拶の依頼とお礼を添える。
  • 対象者へは2~3分程度のスピーチになるよう事前に挨拶の依頼をしておく。

閉会の挨拶

閉会の挨拶は司会者が行います。中締めの挨拶が終わってから少し歓談の時間を取り、場を落ち着かせてから挨拶しましょう。

以上をもちまして、株式会社○○ 創業○周年記念式典を終了させていただきます。
皆様、本日はお集りいただき、誠にありがとうございました。
どうか、お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。
本日はありがとうございました。

~ポイント~

  • 出席者への謝辞を述べる。
  • 祝賀会に移る場合は会場や開始時間など詳細にアナウンスする。
  • 帰宅する出席者には最寄り駅へのアクセスなどもアナウンスする。

創立記念式典でスマートに司会をこなすポイント


ここでは、創立記念式典をスマートにこなすため、当日の注意点を確認しておきましょう。

名前や会社名を間違えない

来賓はもちろん、自社の登壇者を紹介するときも相手の名前や会社名を読み間違わないよう気をつけましょう。会社名は自社であっても省略せずに正式名称で読み上げます。読み間違いを防ぐため、出席者名簿を作成するときはフリガナをふっておくようにしましょう。

開始までに来賓に挨拶をしておく

当日の状況によりますが、来賓を招待している場合は受付や来賓席に出向いて来賓に挨拶しておきましょう。式典の開始までに挨拶しておくと好印象を与えられるだけでなく、来賓紹介や来賓からの祝辞など気持ちにゆとりをもってプログラムが進行できます。必要に応じて司会者であることを上司に紹介してもらいながら挨拶してもよいでしょう。

身だしなみを整える

たとえ自社の創立記念であっても司会者はイベントを運営する立場なので控えめな服装で出席しましょう。ただし、お祝いの場ですから、さりげない「華やかさ」も必要です。たとえば女性ならブローチやコサージュ、ヘアアクセサリー、男性なら光沢のあるネクタイや淡い色のポケットチーフなどのワンポイントでドレスアップします。

また、季節感も大切です。季節に合わない服装では見た目の印象を下げるだけでなく、長時間の式典を快適に過ごせません。夏は涼やかな、冬は暖かな素材の衣装を選びましょう。春や秋ならオールシーズンタイプでもかまいません。さらに清潔感を意識し、シャツやブラウスにシワがないか、ジャケットにホコリやほつれがないか外出前に必ずチェックしておきましょう。

まとめ

会社の創立記念式典で司会を任されたら、当日のプログラムに沿った司会進行マニュアルを作成しましょう。本記事で紹介した内容は一般的な流れをもとにまとめたものですので、自社の式典に合わせて臨機応変にカスタマイズしてください。

社内のみで開催する場合と社外から来賓を招いて開催する場合とでは挨拶する人の紹介が変わりますので、相手の呼び方に気をつけましょう。挨拶の対象者は一般的な立場順を目安に、ふさわしい人を選んでかまいません。

ぜひ、本記事の司会進行マニュアルを参考に、当日の進行がスムーズに運ぶよう独自の台本付きマニュアルを作成してください。