社内イベントの企画において、このようなお悩みはありませんか?
「社内イベントを初めて実施するので、どうすればいいかわからない」
「社内イベントがマンネリ化してきたのでリフレッシュさせたい」
本記事では、社内イベントに関する課題や疑問が解決するよう、以下の内容を紹介します。
- 社内イベントを行う目的
- 社内イベントの企画から実施までの流れ
- 社内イベントの企画アイデア
- 社内イベントの面白い事例
- 社内イベントを成功させるポイント
社内イベントの運営に初めて参加される方も、これまで何度か参加された方も、ぜひ、ご活用ください。
本記事を参考にしていただけると、自社に合った有意義な社内イベントが企画できるはずです!
社内イベントを行う目的
社内イベントは内容を考えるだけではまとまりません。社内イベントによって「なにを得たいのか」、つまり社内イベントを行う目的に沿って企画することが大切です。
社内イベントの主な目的を紹介しますので、自社イベントのテーマ設定に応用しましょう。
■社員同士のコミュニケーション活性化
社内イベントを交流の場として、職場におけるビジネスコミュニケーションとは違った日常的なコミュニケーションの活性化をめざします。年齢や性別、所属、勤務年数、役職などに関係のないフラットな交流が図れるのもポイントです。
■社員のモチベーションアップ
たとえば勉強会や発表会、コンテストなど、日々の業務につながる企画で社員のモチベーションアップを図ります。あくまでも社員の主体性を引き出すのが目的なので、社員が「やらされている」と受け身にならないよう頑張りたくなる環境を整えるのも重要なポイントです。
■社内におけるチームビルディング
ただ楽しく交流するだけでなく、チームで課題に取り組んだり、成果物を制作したり、チームワークが高まるような企画が実施できるのも社内イベントのメリット。企画が業務に関係あるなしに関わらず、社員がコミュニケーション能力を向上させながら人間関係の構築と強化を図れるようになるのがねらいです。
■社員それぞれのスキルアップ促進
社員のスキルアップは会社にとっても有益なことです。講習会やコンテストなどの実施が一般的ですが、自社製品や自社業界にまつまる技術などの体験会として基本的なことを楽しく学べるよう企画するのも社内イベントならではのポイント。
■社員に企業理解、企業理念を浸透させる
経営方針や経営戦略などのほか、創業の精神、会社の沿革といったことも含め、社員に企業理解や企業理念を浸透させます。社員にとって自分の職場について深く知ることは自主的で積極的な取り組みへの原動力となりますから、結果的に社員エンゲージメントの向上も図れます。
社内イベントの企画から実施までの7つのステップ
ここでは、社内イベントの企画から実施までを7つのステップで見ていきましょう。
【1】社内イベントの目的を決める
社内イベントの企画は目的を決めてから練るとスムーズに運べます。たとえば、部署を超えて親睦を深めるのが目的なら飲み会や懇親会でも達成できますが、部署内での関係強化やパフォーマンス向上が目的ならチームビルディングが図れるような具体的な企画が必須です。
また、どれだけ目的が達成できたかを検証するため、数値目標や行動目標などを設定しておいてもよいでしょう。
【2】イベント運営チームを編成する
社内イベントの目的に応じて運営チームを編成しましょう。たとえばコミュニケーションの活性化を目的とするなら、ムードメーカー的なメンバーやコミュニケーション能力の高いメンバーが適任です。
社内イベントは目的の達成をめざすのがテーマですから、イベントの趣旨に沿える適任者を選出することがカギとなります。対象者がしぼれたら相手に理解してもらえるよう、「なぜあなたなのか」「どのように協力してほしいのか」ということを具体的に伝えましょう。
【3】イベントの開催日時を決める
業務に支障のないよう繁忙期を避け、社員が参加しやすい日時を開催日として設定しましょう。ファミリーデーなど家族参加型のイベントなどは週末が好まれますし、体験会や交流会なら二部制にすると参加率が上がります。
また、模擬店やフリーマーケットなどなら出入り自由にできますので、イベントの内容に応じた日時設定にするのもポイントです。
【4】イベントの企画を決める
社内イベントの目的に沿った企画を練っていきましょう。なにを実施するか「内容」を決めるだけでなく、どのような「形」や「流れ」ですすめるのか、どのように「進行」していくのかなど、こまかなところまで明確にします。
たとえばチームビルディングを目的にする場合はグループ分けなども考える必要があります。
【5】運営チームで役割分担する
社内イベントは準備から実施まで仕事が多岐に渡りますから、運営チームで役割分担しましょう。できるだけ適材適所でメンバーの得意分野を生かせるようにするのもポイント。スムーズな運営のためにチーム内で常に進捗状況を共有しながらすすめましょう。
~役割分担のイメージ~
- 会場の手配、会場とのやり取りなど。
- 備品や景品、飲食物などの手配など。
- プログラム作成、タイムキーパーなど。
- 受付、司会進行、アテンダントなど。
- 音響、映像、ライブ中継など。
【6】社員にイベントを告知する
イベントの日時や詳細が決まったら、社内メールやチャットツール、掲示板などで告知をします。より多くの社員に参加してもらえるよう工夫を加えるのもポイント。
景品や賞品といったメリットを前面に出したり、あえて内容を告げずにもったいぶったり、イベントの趣旨に合わせて社員が参加したくなるような告知を考えましょう。
【7】イベント開催後はレポートを作成する
社内イベントは実施して終了ではなく、レポートの作成までして次につなげましょう。いわゆる「P(計画)、D(実行)、C(評価)、A(改善)」における「C(評価)」と「A(改善)」の意味をもちます。
運営メンバーは各自の業務やイベント全体を振り返りながらレポートをまとめましょう。参加してくれた社員にアンケートを実施して意見や感想を募ると次のイベントでの企画に生かせます。
レポートやアンケート結果は公開できる状態に仕上げ、社内全体に向けて発表しましょう。
【目的別】社内イベントの企画アイデア100選
ここでは、社内イベントの企画アイデアを目的別で紹介しますので、ぜひ、これからの企画に活用してください。
社員同士のコミュニケーション活性化におすすめ30選
社員同士のコミュニケーション活性化には、所属や世代を超えて楽しめるゲームやレクリエーション、レジャーなどがおすすめ。日常的に交流がない社員同士でも楽しんでもらえるようなイベントを企画しましょう。
- 飲み会、懇親会、親睦会
- お花見
- シャッフルランチ
- ハイキング
- キャンプ
- バーベキュー
- 旅行
- カラオケ大会
- ボードゲーム大会
- 誕生日会
- 納涼会
- 屋形船貸切
- バスツアー
- ハロウィーンパーティー
- クリスマスパーティー
- 忘新年会
- スポーツ観戦
- スポーツ大会、運動会
- 駅伝、マラソン大会
- 登山
- 釣り大会
- ウォークラリー
- サバイバルゲーム
- サイクリング
- チームランチ
- テーマパークツアー
- フリーマーケット
- 社内マルシェ
- 社内ケータリング
- ホテルビュッフェ
社員のモチベーションアップにおすすめ20選
社員のモチベーションアップには、自分の頑張りが会社の発展や自分の可能性につながっていくイメージをわかせてあげることが大切。また、別の社員の活躍に触発されることも刺激になりますし、ワークライフバランスの点からはプライベートの充実につながるテーマもおすすめです。
- ファミリーデー
- 家族の職場体験
- 社内見学ツアー
- 中途入社式
- オフサイトミーティング
- キックオフイベント
- みんなでワーケーション
- 1日チーム(メンバー)交換
- 全社員参加型の会議
- 社内コンペ
- 社内表彰
- 社内コンテスト
- 昇進祝賀会
- キャリア相談会
- 人生相談会
- 社員による講演会
- 社内ハッカソン(ソフトウェア開発分野のイベント)
- 上司からのポジティブフィードバック大会
- 他社との合同合宿
- ブレインストーミングセッション(集団学習)
社内におけるチームビルディングにおすすめ10選
社内におけるチームビルディングには、グループで課題に取り組んだり、成果物を制作したりなどするグループワークがおすすめ。立場や世代を超えたグループ編成で社員間のギャップも関係性強化のきっかけとなるよう工夫しましょう。
- コンセンサスゲーム
- 合宿
- 脱出ゲーム
- グループワーク
- ものづくり体験
- チームランチ
- ロングタイムドミノ
- ウォーキング・ミーティング
- 無人島で研修
- 部下から上司を表彰
社員のスキルアップ促進におすすめ10選
社員のスキルアップ促進には基礎的なものから難易度の高いものまで幅広く設定できます。あくまでもイベントなので、社員を楽しませながら実施できるものがおすすめです。
- ランチョンセミナー(食事をしながらのセミナー)
- ワークショップ
- インターンシッププログラム
- プレゼンコンテスト
- ビジネス戦略セミナー
- 問題解決セッション
- 資格取得支援セミナー
- リスクマネジメント講座
- 社内コンペ
- スキルシェアイベント
企業理解、企業理念の浸透におすすめ20選
企業理解、企業理念の浸透には、経営陣からの発信だけでなく社員が主体的に取り組める企画を考えるのもポイント。社員が会社の存在意義や会社の未来像などにも触れられるような有意義なイベントを実施しましょう。
- 社内報の制作
- 社員総会
- 周年記念イベント、設立記念日イベント
- 成功祝賀会
- 他部門体験
- 上司や経営陣へのインタビュー
- 販促グッズの企画コンペ
- 周年記念動画の社内制作
- 経営陣とのランチ会
- 社内読書会
- 社史をテーマにしたワークショップ
- タウンホールミーティング
- 事業所周辺でのボランティア活動
- 企業理念をテーマにしたプレゼン制作
- 役職者総出演の密着ムービー制作
- 新商品・新サービスの発表会
- ワークライフバランスセミナー
- 顧客や取引先からの企業紹介
- 定年退職者からの体験談発表
- 会社クイズ、会社検定
リモートでのイベント開催におすすめ10選
企業によってはリモートワークが定着化しつつあるなか、社内イベントもオンラインで実施される機会が増えています。オフラインと比べて「コストが抑えられる」「会場規約や制限時間にしばられない」などの理由から運営する会社にとっても参加する社員にとってもメリット大です。
- オンライン飲み会
- オンライン合宿
- オンラインゲーム
- オンライン運動会
- オンライン演奏会
- バーチャル旅行
- もくもく会(質問や会話をしながらの勉強会)
- 映画鑑賞(チャット付き)
- スポーツ観戦(チャット付き)
- オンラインプレゼン
ユニークな社内イベントも!大手企業の面白い事例3つ
ここでは、ユニークな社内イベントを実施した大手企業の面白い事例を紹介します。たとえ職種や業種が違っても学べるポイントは参考にできますから、「どこ」を「どう」自社のイベントに応用できるかを検証しましょう。
【1】USJ
西日本最大のテーマパークで知られる「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」は、多くの企業の社内イベントそのものをアシストしています。たとえば最大600名までのショー付きパーティ・プランを用意したり、テーマパーク内の本格派レストランにおいて少人数で食事だけが楽しめるパーティ・プランを提供したり。なんと2,000名~6,999名の大規模なイベントなら人気エリアの貸切りも可能。なかなか企画がかたまらないなら、おもてなしのプロに社内イベントを丸投げしてみてもいいかもしれません!
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【2】KDDI
大手電気通信事業を展開する「KDDI」では、“KDDIスポーツフェステバル”と称した社内イベントを実施していましたが、2022年は史上初のオンライン開催となりました。オンラインならではの「eスポーツ体験」を企画したり、バーチャルスタジアムで競技を観戦してもらったり、社員に人気の格闘ゲームで対戦してもらったり。オンラインになっても変わらない「面白さ」で社内イベントを盛り上げたようです。
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【3】明治ホールディングス
食品メーカーと製薬会社を傘下にもつ「明治ホールディングス」では、「サステナDAYS2023」と題した体験型社内イベントを開催しました。2022年度から開講した「meijiサステナカレッジ」を土台に、社員が気軽にサステナビリティ活動に参加できるよう「買う、見る、聞く、動く、食べる」などの身近なテーマでコンテンツを企画。たとえば途上国の方々が作られた菓子やグッズ、フェアトレード商品などの購入を通じて社会に貢献する「買って応援」のほか、寄付による支援活動、オンライン講座、清掃活動など多様なコンテンツを展開しています。
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社内イベントを成功させるためのポイント5つ
アイデア例や他社事例を参考に社内イベントをプロデュースしましょう。ここでは、社内イベントを成功させるためのポイントをまとめていますので、これからの企画にお役立てください。
社内イベント参加のメリットを社員に伝える
いくら企画が充実していても社員が参加しなければ社内イベントは成功しません。社員の参加率を上げるためにはメリットを伝えることがポイント。参加賞として景品を用意してもいいですし、イベント当日にランチを振る舞ったり、イベント中に抽選会を実施して賞品を贈ったり。社内イベントに合わせた面白い企画で参加率アップをめざしましょう。
社員間のギャップを考慮しながら企画する
年齢や性別、勤務年数、役職の有無など社員間には多様なギャップが存在しますので、一部の社員だけにフォーカスした企画は避けましょう。むしろ社員間のギャップがイベントを盛り上げる要素になり得るよう、グループで交流を深めたり、グループワークで関係性を強化したり、ギャップを超えて取り組める企画を練るのがポイントです。
運営マニュアルや進行プログラムを作成する
運営側のミスやトラブルで社内イベントを台無しにしないよう、運営マニュアルや進行プログラムを作成しておきましょう。それぞれ担当者の名前を明記しておくと、なにかあった場合もスムーズに対応できます。司会を立てる場合はセリフが書かれた台本があっても便利です。
イベントの案内を複数回に分けて行う
イベント案内を複数回に分けて行う目的は二つ。一つは最初の案内で参加を予定していた社員にイベントの実施を忘れられないようにするため。もう一つは最初の案内では参加を迷っていた社員にイベントへの関心を高めるため。
ポイントとしては毎回同じアナウンスをするのではなく、少しずつ内容を変えて参加予定の有無に関わらず社員のイベントへの興味をそそることです。たとえば1か月前、2週間前、1週間前、3日前、前日といった頻度でイベント案内を繰り返し行いましょう。
イベント代行会社に依頼するのも選択肢の一つ
もし「イベント運営をしたことがないメンバーだけで初めての社内イベントを実施する」「大規模な社内イベントを数名のメンバーだけで運営する」といった状況ならイベント代行会社に依頼するのも一つです。
社内イベントを成功させるためにはクオリティも求められますので、運営に不安があるなら相談だけでもしてみてはどうでしょうか。予算に応じて一部だけを代行してもらうのも「あり」ですので、自社にふさわしい企画で社内イベントのクオリティにもこだわりましょう。
■イベント代行会社の詳細はこちら
まとめ
社内イベントは実施の目的を決めることから企画していきましょう。そして目的に合った内容を考え、参加率が上がるような告知で社員を盛り上げます。
実施までの準備や当日の進行がスムーズに運ぶよう、運営チームを編成して仕事を役割分担するのも大切なポイント。さらに社内イベントを成功させるためには社員にとっての参加メリットや社員間ギャップを超える企画を打ち出すことも重要です。
本記事では、社内イベントの企画アイデアを目的別で紹介しました。大手企業の事例と合わせ、ぜひ、自社にあてはめながら面白い企画をプロデュースしてくださいね。