お店選びは忘年会の成功にかかわる重大なテーマですから「どうしよう……」と頭を抱えている幹事さんも多いのではないでしょうか。そこで本記事では忘年会のお店選びで失敗しない10のポイントを紹介し、幹事さんをフルサポート!

忘年会のお店選びにおすすめなネットサービスやスマホアプリも紹介します。初めて幹事を任された方でもお店のベストチョイスができるようまとめていますので、ぜひ、これからの準備に役立ててください。

忘年会のお店選びで失敗しない10のポイント

忘年会に参加したゲストが「お店選びを失敗してる……」と感じることはめずらしくありません。ここでは、よくある失敗から導き出した対策として「失敗しないためのポイント」を紹介しますので、お店のリサーチを始める前にしっかり確認しておきましょう。

  1. 忘年会の趣旨や参加者層に合わせる
  2. アクセスを考えたエリアから探す
  3. 料理は平均的な内容や値段とのバランスが大事
  4. 飲み放題のラインナップは必ずチェックする
  5. 忘年会を楽しく過ごせる空間であるか
  6. お得なプランや特典が利用できるか
  7. 店内設備の有無や充実ぶりはどうか
  8. 口コミでリアルな評判を調べる
  9. 仮予約やキャンセルなどの規約を確認する
  10. できるだけ下見をして抜かりなく

それぞれ見ていきましょう。

【1】忘年会の趣旨や参加者層に合わせる

たとえば社内での忘年会だとして同僚だけで集まるのか、あるいは上司や経営陣も同席するのか。もしくは友人たちとのプライベートなパーティーなのか。どのような参加者と、どのような忘年会をするかによって、ふさわしいお店が違いますので趣旨や参加者層に合わせて選びましょう。

~ポイント~

  • 同僚や友人だけの忘年会ならカジュアルなお店でもよい。
  • 上司や経営陣が同席するならワンランク上のお店がよい。
  • 年配の参加者がいるなら若者向けのにぎやかなお店は避ける。
  • 社内忘年会だからと格式や高級感にこだわりすぎると一般社員が緊張する。
  • お酒を飲む人の好みに合わせすぎると食べたい人が満足できない。

【2】アクセスを考えたエリアから探す

どれだけ味や雰囲気がよくてもアクセスが悪いと参加者に負担をかけますので、どのあたりで開催するかエリアにもこだわりましょう。会社での忘年会なら会社から近い場所がのぞましいですが、周辺に飲食店がない場合は主要駅や最寄り駅などの周辺がよいでしょう。

プライベートな忘年会であれば参加者の居住地や交通手段などに合わせて集まりやすい場所を選びます。また、近くにカラオケやバー、アミューズメントバーなどがあるお店だと二次会への移動がスムーズです。

~ポイント~

  • 仕事帰りの参加者が多いなら会社からのアクセスを重視する。
  • 会社の休日に開催するなら会社に近い主要駅が好ましい。
  • 車の利用者がいるならお店や近隣の駐車場も確認しておく。
  • 職場や駅から遠くても送迎バスが利用できる会場なら選択肢になり得る。
  • 宿泊型の忘年会なら宴会場を備えたホテルや旅館なども候補のひとつ。

【3】料理は平均的な内容や値段とのバランスが大事

それぞれ食の好みが違うため、料理内容は偏りをなくして全員が平均的に楽しめるものにしましょう。たとえばスパイシーなアジアン料理やマニアックな郷土料理といったものは控えます。無難なのは創作和食や創作系の無国籍料理など見た目もよくて万人受けしそうなもの。いくら話題沸騰中のトレンドな料理でも一部の人にしか好まれないようなものはNGです。

また、値段とのバランスが悪いと参加者の不満につながります。安さや品数だけに注目しているとボリューム感やコストパフォーマンスを見落としてしまう可能性があるため、値段に見合った「量」や「皿数」であるかも重視しましょう。

~ポイント~

  • 料理ジャンルに迷ったらアンケートを取ってもよい。
  • オシャレ系料理は食べごたえが足りない場合があるので注意。
  • カニ鍋や焼肉などの単一料理は好みが分かれるので希望を聞くのがよい。
  • 食べ放題はお得で便利だが品数やバリエーションを必ず確認する。
  • コース料理なら取り分け不要で全員が落ち着いて食事に集中できる。

【4】飲み放題のラインナップは必ずチェックする

お得のように思える飲み放題でもラインナップはお店によって違いますからチェックが必要です。飲み放題は希望者だけに付くのではなく、テーブル全体、団体全員に付くのが一般的ですから、お酒が飲めない人やお酒の種類にこだわっている人にとって「飲みたいドリンクがなかった」ということがないよう注意しましょう。

~ポイント~

  • ビールや日本酒、焼酎の種類や銘柄には何があるか。
  • お酒によっては水割り、お湯割り、ソーダ割りなど飲み方も選べるか。
  • 甘口の人向けにカクテル、果実酒などスウィート系もあるるか。
  • お酒が飲めない人向けにモクテル、ノンアルコールなどもあるか。
  • お酒以外のウーロン茶、ジュース、炭酸飲料などのソフトドリンクもあるか。

【5】忘年会を楽しく過ごせる空間であるか

忘年会が楽しめるかどうかは「空間」も大きく影響しますから、参加者の人数や参加者層、忘年会のテーマに合わせて最適なお店を選びましょう。条件によっては選択肢が限られてくるため、料理ジャンルよりも先にリサーチする方が効率がいい場合もあります。

~ポイント~

    • 参加人数に見合った広さがあるか、大人数でも同席できるか。
    • 大人数の場合はお店の貸切や完全に仕切られた宴会場などがよい。
    • 座敷は「靴を脱ぎたくない」「足腰が痛い」「スカートだから嫌」など不評な傾向。
    • 横並び可能なテーブルが設置できると会話やゲームのときに便利。
    • 暖簾やすだれなどで仕切った半個室より完全個室の方が落ち着く。
    • 喫煙者と非喫煙者が同席する場合は喫煙可能店にするか喫煙所ありの禁煙店にするか。

【6】お得なプランや特典が利用できるか

お得なプランや特典があると予算が抑えられます。浮いた予算は参加者に還元したり、なにか料理を追加したり、二次会の費用にあてたり、使いみちもいろいろ。ただし、よく内容を見ておかないと「おいしくなかった」「食べごたえがなかった」などの不満につながりますので、料理のボリュームや皿数などは重視しましょう。

~ポイント~

  • 早期予約による「早割」なら正規料金をディスカウントできる。
  • 大人数なら○名以上で「幹事無料」「○%オフ」などの団体割引がないか。
  • グルメサイトから予約すると「クーポン」や「ポイント還元」が利用できる場合あり。
  • 条件によって「デザート無料」「ワンドリンクサービス」などの特典が付く場合あり。

【7】店内設備の有無や充実ぶりはどうか

忘年会を楽しむためには料理や飲み物のほか店内設備のチェックも必要です。当日になって「しまった……」と後悔しないよう、しっかりと確認しておきましょう。

~ポイント~

  • 余興に必要なマイクやプロジェクターは利用できるか。
  • 完全禁煙店の場合、喫煙できるコーナーはあるか。
  • 子供同伴の場合、何歳から入店可能か、キッズチェアはあるか。
  • 車椅子利用者がいる場合、お店が対応可能か。
  • コロナ感染予防対策の実施をしているか。

【8】口コミでリアルな評判を調べる

お店の評判はグルメサイトやSNSを活用してリアルな口コミから探りましょう。よくある「★」の数も参考になりますが、オープン店や新規掲載店などは評価数そのものが少ないため「★」の数だけで善し悪しを判断せず、コメントも含めて総合的に判断します。

~ポイント~

  • 料理の味への評価はどうか。
  • 料理の盛り付けへの評価はどうか。
  • コストパフォーマンスへの評価はどうか。
  • お店の雰囲気への評価はどうか。
  • 接客マナーへの評価はどうか。

【9】仮予約やキャンセルなどの規約を確認する

忘年会の予約ではハプニングにも備えておきましょう。あらかじめ規約を確認しておけば、急な日程変更や人数変更、参加者のドタキャンなど想定外の事態が起きても慌てずに対処できます。参加費に関係することは参加者へも周知し、お金でのトラブルが起きないよう事前に対策しましょう。

~ポイント~

  • お店を最終決定するまでの仮予約はいつまで可能か。
  • 最低保証料金は必要か?金額はいくら?
  • 人数変更やキャンセルははいつまで可能か?
  • 開始時間の変更や利用時間の延長はできるのか?
  • キャンセル料率やキャンセル料金はどうなっているか?

【10】できるだけ下見をして抜かりなく

どれだけグルメサイトや公式ホームページの情報が詳細でも、実際に現地に行かないとわからないこともあります。お店の下見はゲスト目線での最終チェックが目的ですから、できるだけ下見をして最終的な判断をしましょう。

もし下見の日が晴天でも「雨だったら」「雪だったら」などと想像しながらお店へ向かうのもポイントです。さらに「味」も見ておきたいなら、お手頃なランチを食べて「おいしさ」を確認してもよいでしょう。

~ポイント~

  • 会社や最寄り駅などからのアクセスはどうか。
  • 高層階や地下、ビル群などのお店はスマホの電波が入るか。
  • コートやダウンジャケットがかけられる場所はあるか。
  • お店自体が騒がしくないか、音楽や照明などは不快でないか。
  • 席移動やお手洗いの利用に不便のない動線が確保できるか。

忘年会のお店選びにおすすめなアプリ・サービス

ここでは、忘年会のお店選びに役立つおすすめのアプリ・サービスを紹介します。

会場ベストサーチ

法人・団体での大人数な忘年会なら30人規模の小規模宴会から1000人規模の大型宴会にまで対応した「会場ベストサーチ」がおすすめ。エリア検索で日本全国にある会場からスピーディーに選択肢が絞れます。ホテルやレストランのほか、会議室やイベントホールも掲載されているので表彰式や研修会といった社内イベントとの併用などにも便利です。

■会場ベストサーチはこちら

ホットペッパーグルメ

「ホットペッパーグルメ」はネット予約可能店舗件数No.1を誇るグルメサイト。数名での利用から大人数での貸切まで幅広いキャパの会場が掲載されています。予算やジャンルからの検索が可能なので候補が絞りやすいのも魅力です。お得なクーポンが付いているプランも多数提供されています。

■ホットペッパーグルメのダウンロードはこちら(iPhone版)
■ホットペッパーグルメのダウンロードはこちら(Android版)

ぐるなび

「ぐるなび」の強みは口コミ数や店舗情報などが充実していること。ただ、お店紹介のシステムが違うため食べログで高評価のお店が掲載されていないケースもあります。お店検索は予算やエリア、ジャンル、条件などからが可能です。楽天ポイントと連携しているので、付与されたポイントを忘年会の景品代や二次会の費用にあてるという使い方もできます。

■ぐるなびのダウンロードはこちら(iPhone版)
■ぐるなびのダウンロードはこちら(Android版)

まとめ

忘年会のお店選びは幹事さんにとって明暗を分けるテーマですから、しっかりとポイントを押さえて最適なお店を選びましょう。

ここで改めてお店選びで失敗しない10のポイントをおさらい。

  1. 忘年会の趣旨や参加者層に合わせる。
  2. アクセスを考えたエリアから探す。
  3. 料理は平均的な内容や値段とのバランスが大事。
  4. 飲み放題のラインナップは必ずチェックする。
  5. 忘年会を楽しく過ごせる空間であるか。
  6. お得なプランや特典が利用できるか。
  7. 店内設備の有無や充実ぶりはどうか。
  8. 口コミでリアルな評判を調べる。
  9. 仮予約やキャンセルなどの規約を確認する。
  10. できるだけ下見をして抜かりなく。

お店を選ぶだけなのに「仕事が多すぎる……」と頭を抱えてしまうかもしれませんが、ポイントを1つずつクリアしていけばベストなお店が絞られてくるので焦らず進めていきましょう。

いくつか候補を絞ってから多数決を取ってもいいですし、口コミチェックや下見で決定打を探るのも「あり」でしょう。ぜひ、本記事で紹介したネットサービスやスマホアプリも活用しながら忘年会にぴったりなお店を選んでくださいね!