内定式への案内を受け、「どんな準備が必要?」「なにを持っていけばいい?」と悩んでいませんか。内定式では「なにをするの?」と内容がわからず気になっている方もいるかもしれません。

本記事では、内定式に向けた準備の完全ガイドを解説しますので、内定式の基本的な内容を確認しながら必要な準備を整えてください。

本記事をご活用いただければ、内定式で失敗することなく、新入社員として清々しいスタートが切れるでしょう。

内定式の基本的な内容とポイント

ここでは、内定式の基本的な内容と準備のためのポイントを合わせて紹介します。

  • 社長や役員の挨拶
  • 内定証書の授与
  • 内定者の自己紹介
  • 事業案内、会社見学など
  • 今後の案内、書類の提出など
  • 先輩社員との懇親会

ほかにも配属発表や研修会など企業によって内容に違いはありますが、基本的な内容を押さえておけば準備不足になることはありません。それぞれ詳しく見ていきましょう。

社長や役員の挨拶

内定式の冒頭では社長や役員からの挨拶があるのが一般的です。内定者への祝辞のほか、経営方針や企業目標なども述べられるでしょう。

~ポイント~
しっかりと聞き手に顔を向け話に耳を傾けましょう。

内定証書の授与

通常、内定証書の授与では内定者一人一人に社長から直接内定証書が手渡されます。内定式の主たる場面ですので、好ましい立ち振る舞いで臨みましょう。

~ポイント~
キビキビとした動作やハキハキとした発声を意識しましょう。

内定者の自己紹介

内定式では内定者が自己紹介する場面が設けられています。一般的に「名前」「出身校」「学生時代のこと」「今後の抱負」などを述べますが、あらかじめ紹介文を作成し練習しておくと失敗しません。

~ポイント~
聞き手に顔を向け、明るくハキハキと自己紹介しましょう。

事業案内、会社見学など

たとえばスライドを使った事業案内、あるいは内定者全員での会社見学などが予定されているケースもあります。

~ポイント~
メモを取ったり、資料に目を通したり、必要に応じて適切に対応しましょう。

今後の案内、書類の提出など

今後の案内では入社までのスケジュールが発表され、場合によっては課題が出されることもあります。内定承諾書など大切な書類を提出する場合は忘れないよう注意しましょう。

~ポイント~
メモを取ったり、資料に目を通したり、必要に応じて適切に対応しましょう。

先輩社員との懇親会

先輩社員と内定者の交流を図るため懇親会が行われます。ディスカッションやグループワーク、食事会など会社によって懇親会のスタイルはさまざま。

~ポイント~
話すときは明るくハキハキと発言し、聞くときは相手の目を見て傾聴しましょう。

内定式までに準備しておくべきこと7つ

ここでは、内定式までに必要な準備について解説します。

  1. 開催場所や受付時間を確認する
  2. 自己紹介や抱負を考える
  3. 内定先について勉強する
  4. 必要な持ち物をそろえる
  5. 身だしなみや服装に気をつける
  6. 社会人らしい言葉遣いを身に付ける
  7. お礼メールに備えておく

それぞれ詳しく見ていきましょう。

開催場所や受付時間を確認する

内定式に遅刻しないよう、事前に開催場所や受付時間を確認しておきましょう。ギリギリの移動スケジュールでは何かあったときに間に合わなくなる可能性があるため、15分前程度に到着するよう心がけましょう。

~ポイント~

  • 開催場所までのアクセスはどうか。
  • 開催場所までの所要時間はどれくらいか。
  • 予定より早く到着した場合は会場近くのカフェなどで待機する。
  • もし遅刻しそうになったら担当者にすぐ電話をかける。

自己紹介や抱負を考える

内定式で発表する自己紹介や抱負は前もって考えておきましょう。ぶっつけ本番では緊張してうまく話せなかったり、ダラダラとまとまりのないスピーチをしてしまったりするためです。

~ポイント~

  • 名前、出身校、学部や学科、趣味や特技、志望理由、今後の抱負をまとめる。
  • 話す時間は全体で1分以内がベストだが、長くても2分以内に収める。
  • すらすらと時間内に話せるよう何度か練習しておくとよい。

内定式での自己紹介については詳しく書かれた記事がありますので、よろしければ合わせてお読みください。

内定式の自己紹介を例文で解説!好印象を残すためのポイントと注意点

内定先について勉強する

内定式では会社や仕事について聞いたり話したりする場面があります。しっかりと話題についていけるよう、内定先のことを改めて勉強しておきましょう。

~ポイント~

  • 内定先の公式HPやSNSなどを見返す。
  • 内定先の業界全体について現状や展望をリサーチする。
  • 内定先の商品、サービス、取り組みなど関心事をまとめる。

必要な持ち物をそろえる

内定式には以下の持ち物を用意しておきます。ほかにも会社から何か指定されたら忘れず持参しましょう。

~内定式の持ち物~

  • 筆記用具
  • メモ帳
  • スケジュール帳
  • 提出書類
  • クリアファイル
  • 名刺入れ
  • 印鑑

事前に内定承諾書を受け取っている場合は内定式までに記入しておきましょう。

身だしなみや服装に気をつける

内定式へは新社会人として恥ずかしくない身だしなみで参加しましょう。さわやかな清潔感を意識し、フォーマルシーンに合った服装を選ぶのもポイントです。

もし案内状に「平服で参加してください」と書いてあってもカジュアルな装いは控えましょう。就活時のスーツやビジネススーツなどを着用するのがベターです。

男性、女性、それぞれの身だしなみポイントも参考にしてください。

《男性》

  • ひげはキレイにそれているか。
  • 前髪が目にかかっていないか。
  • 爪は適切な長さに切れているか。
  • ネクタイは曲がっていないか。
  • シャツに汚れやシワはないか。
  • 革靴は汚れていないか。

《女性》

  • 長い髪はまとめているか。
  • 前髪が目にかかっていないか。
  • メイクは濃すぎないか。
  • 爪は適切な長さに切れているか。
  • 派手なマニキュアを塗っていないか。
  • シャツに汚れやシワはないか。
  • スカート丈は短すぎないか。
  • ストッキングは伝線していないか。
  • 靴は汚れていないか。

男性も女性もブラックやグレーなどダークカラーのビジネスバッグを合わせましょう。A4サイズの書類に対応した大きさがあると提出物や配布物の持ち運びに便利です。

社会人らしい言葉遣いを身に付ける

内定式では社会人らしい言葉遣いを使いましょう。慣れない言葉遣いで気をつけたいのが間違った「敬語」です。よく使う言葉を「尊敬語」「謙譲語」にわけて一例として紹介しますので参考にしてください。

《尊敬語》相手の動作

  • 言う……おっしゃる、言われる
  • する……される、なさる
  • 見る……ご覧になる
  • 聞く……お聞きになる
  • 思う……お思いになる
  • 行く……いらっしゃる、おいでになる

《謙譲語》自分の動作

  • 言う……申す、申し上げる
  • する……いたす
  • 見る……拝見する(会社からの資料)
  • 聞く……うかがう、拝聴する(会社からの資料)
  • 思う…… 存じる、拝察する(会社からの資料)
  • 行く……うかがう、参る

より詳しく知りたい場合は無料でダウンロードできる“就活で悩みがちな「言葉遣い」を徹底解説”を活用されてはどうでしょうか。

お礼メールに備えておく

内定式の後のお礼メールは必ずしも送る必要はありません。しかし、お世話になった相手に感謝の気持ちを伝えるのは社会人のマナーとして好ましいものです。

お礼メールを送る相手は人事担当者や懇親会で交流のあった先輩社員など。相手に応じた適切な文面でお礼を述べましょう。

~ポイント~

  • お礼メールを送るタイミングは当日か翌日までがベスト。
  • 複数名に送る場合は一括送信でなく個別に送信する。
  • お礼メールの内容は部分的に相手に合わせて変える。

お礼メールの例文も紹介しますので、参考にしてください。

《人事担当者宛てのメール例文》

件名:内定式のお礼 ○○大学 ○○○○(名前)

株式会社○○○○
人事部 ○○様

お世話になっております。
○○大学・○○学部・○○学科の○○○○です。

本日は内定式にお招きいただき、ありがとうございました。

内定式では先輩方から仕事について知りたかったことを具体的に教えていただき、入社後のイメージが明確になりました。

まだ入社までには時間がありますが、早く仕事に取り組み、会社に貢献できる一員になりたいと感じております。

まずは入社日までの時間を有効に活用し、○○に関する知見を深めるため勉強に励む所存です。

今後ともご指導の程、よろしくお願いいたします。

略儀ではありますが、メールにてお礼申し上げます。

—————————————————
○○○○(名前)
○○大学・○○学部・○○学科 ○年
携帯番号:090-××××-××××
メール:naiteisiki@××××.jp
—————————————————

人事担当者は内定式の準備や運営に携わってくれた相手ですから、内定式の具体的な感想を添えると丁寧です。

《交流のあった先輩社員宛てのメール例文》

件名:内定式のお礼 ○○大学 ○○○○(名前)

株式会社○○○○
○○部 ○○様

お世話になっております。
○○大学・○○学部・○○学科の○○○○です。

本日の内定式では○○様の業務内容について詳しく教えていただき、誠にありがとうございました。また、入社当時のエピソードや新入社員として工夫された取り組みなどのお話も大変興味深く励みになりました。

まだ入社までには時間がありますが、○○様をはじめ、先輩社員の皆様や同期の方々と早く仕事がしたいという意欲が増しております。

まずは入社までの期間を活用してアドバイスいただいた○○の知識を深め、現場で即戦力として動けるよう努力いたします。

今後ともご指導の程、何卒よろしくお願いいたします。

略儀ではありますが、メールにてお礼申し上げます。

—————————————————
○○○○(名前)
○○大学・○○学部・○○学科 ○年
携帯番号:090-××××-××××
メール:naiteisiki@××××.jp
—————————————————

交流のあった先輩社員へは、交流時の具体的な事柄に触れながら「参考になったこと」「意欲につながったこと」を入社後の抱負につなげると新人としての前向きな姿勢も伝わります。

まとめ

内定式で失敗しないよう、しっかり準備を整えましょう。

ここで本記事で紹介した準備をおさらい。

  1. 開催場所や時間を確認する。
  2. 自己紹介や抱負を考える。
  3. 内定先について勉強する。
  4. 必要な持ち物をそろえる。
  5. 身だしなみと服装に気をつける。
  6. 社会人らしい言葉遣いを身に付ける。
  7. お礼メールに備えておく。

初めて参加する社内行事に緊張するかもしれませんが、内容を理解した上で準備をすすめると気持ちも落ち着くはずです。

ぜひ、万全の準備で内定式に臨み、不安なく当日を迎えてください。