入社式に「どんな服装で出席すればいい?」と悩まれているなら本記事をご活用ください。

本記事では、入社式にふさわしい服装や身だしなみを「男性」「女性」にわけてご紹介。

また、入社式の服装についての疑問を解決すべくQ&A形式で対応策もまとめています。

入社式の服装で失敗しないよう、ぜひ、本記事を参考にしながら今後の準備にお役立てください!

【男性】入社式に出席するときの服装は?

入社式に出席するときはスーツを着るのが基本です。仮に入社式の服装が「自由」であっても、私服勤務「可」の会社であってもスーツを着用しましょう。

ここでは、男性にふさわしい入社式の服装について着こなしポイントや気をつけたいマナーを紹介します。

スーツ

スーツは黒や濃紺、チャコールグレーなどのシングルスーツを選びましょう。無地が無難ですがシャドーストライプなどの柄入りでもかまいません。スーツを着用するときはジャケットの一番下のボタンは留めず、着席時はボタンをすべて外しましょう。

~NGなスーツ~

  • サイズが合っていない。
  • シワやヨレ感、ほつれがある。
  • 明るい色、派手なデザイン。
  • ダブルスーツ(目上の人が同席するため)。
  • 背中側の裾にしつけ糸が付いたまま。

ワイシャツ

ワイシャツは白無地のレギュラーカラーかセミワイドカラーを選びましょう。ビジネススーツには淡いペールカラーのワイシャツを合わせることもありますが、入社式はフォーマルな場ですからマナーとしても「白」がおすすめです。

~NGなシャツ~

  • ボタンダウン。
  • デニム、ネルシャツ。
  • 派手なデザイン。
  • サイズが合っていない。
  • シワやシミ、ヨレ感、ほつれがある。

ネクタイ

ネクタイはブルー系、ネイビー系、グレー系などを選びましょう。無地のほか、ストライプ、チェック、ドット、小紋(細かな模様が規則的に並んだ柄)、パネル柄(繰り返しがないデザイン)などもおすすめ。太すぎず細すぎないレギュラータイが一般的です。

~NGなネクタイ~

  • コットン、二ットなどカジュアルな素材。
  • 派手なデザイン、黒や白の無地。
  • 結び方が雑で曲がっている。

髪型

髪は黒が基本。ショートやベリーショート、ツーブロックベリーショートなどの爽やかで清潔感ある髪型にセットしましょう。

~NGな髪型~

  • 明るい髪色。
  • 整髪料を使いすぎている。
  • パサパサ、ボサボサなど傷んだ状態。

ベルト

ベルトは革や合皮のバックルがシンプルなものを選びましょう。靴と色を合わせるとバランスがよくなります。

~NGなベルト~

  • 布、チェーンなどのカジュアルな素材。
  • 派手な色やデザイン、スタッズ付き。

靴は入社後も長く使える黒のプレーントゥかストレートチップを選びましょう。フォーマル度が高いのは羽根の側面部分とつま先側が靴に縫い付けられている内羽根ですが、羽根の側面部分だけが縫い付けられている外羽根もビジネスシーンでの着用は一般的です。

靴下は黒やグレー、ネイビーなど無地のビジネス用ソックスを合わせましょう。

~NGな靴~

  • ローファー、スニーカー。
  • 汚れ、目立った傷のあるもの。

バッグ

バッグはA4サイズの書類が入る大きさで革やナイロンなどの黒いシンプルなビジネスバッグを選びましょう。床に置いたとき自立するタイプなら、どのような会場でも置く場所に困りません。

~NGなバッグ~

  • リュックサック、トートバッグ。
  • 主張が強めなロゴのブランドバッグ。
  • 鮮やかな色、派手なデザイン。

【女性】入社式に出席するときの服装は?

入社式への出席は基本的にスーツを着用しましょう。たとえ入社式の服装が「自由」と案内されていても、会社が私服勤務「可」であってもスーツを着るのが好ましいマナーです。

ここでは、女性にふさわしい入社式の服装について着こなしポイントや気をつけたいマナーを紹介します。

スーツ

スーツは黒やチャコールグレーといったダークカラーのほか、ベージュ、ライトグレー、グレージュなど明るめでシックなものを選びましょう。

業種や社風などを考慮して「控えめにしておきたい」というのであれば黒が無難です。スーツのデザインに関係なく、すべてのボタンを留めて着用しましょう。

~NGなスーツ~

  • サイズが合っていない。
  • シワやヨレ感、ほつれがある。
  • ツイードなどデザイン性のあるもの。
  • 襟のないノーカラータイプ。

スカート

ジャケットにスカートを合わせるなら膝丈のものを選びましょう。入社式にはタイトスカートかセミフレアが好ましいです。

~NGなスカート~

  • タイトすぎるシルエット。
  • 着席時に太ももが見えるような短い丈。
  • 裾が広がりすぎるフレアタイプ。

パンツ

ジャケットにパンツを合わせるなら立ち姿勢の状態でくるぶしが隠れる長さのものを選びましょう。入社式にふさわしいスタイルはストレートかテーパードです。

~NGなパンツ~

  • タイトすぎるシルエット。
  • フレアタイプ、ワイドタイプ。
  • 着席時に足首が丸見えるような丈。

シャツ、ブラウス

スーツのインナーとして着るシャツやブラウスは白無地のレギュラーカラーかスキッパーカラーを選びましょう。ボタンの色は白や半透明のものが無難です。

~NGなシャツ、ブラウス~

  • サイズが合っていない。
  • シワやヨレ感、ほつれがある。
  • 柄や透け感の入ったもの。
  • フリルやレースがあしらわれたもの。
  • 襟のないノーカラータイプ。

メイク

メイクは肌の色に合ったナチュラルメイクで上品に仕上げましょう。マスカラやアイブロウは自然な印象になるよう盛りすぎず、リップやチークも濃くならないよう、できれば自然光にあたりながらのせるのがおすすめです。

~NGなメイク~

  • ノーメイク、派手な色合いのメイク。
  • ラメやグロスを使ったキラキラするメイク。

髪型

髪は黒か自然な茶系にしておき、ロングヘアの場合はポニーテールやハーフアップで顔周りをスッキリさせます。ショートヘアの場合もフロントやサイドの髪が顔にかからないようヘアアイロンやヘアワックスなどでセットしておきましょう。

~NGな髪型~

  • 派手なヘアアクセサリーを飾る。
  • パサパサ、ボサボサなど傷んだ状態。

アクセサリー

アクセサリーをつけるならシンプルなものを選びましょう。宝石「あり」のものとしてはプチサイズのパールやダイヤモンドが一粒だけ付いたもので控えめにするのが好ましいマナーです。

~NGなアクセサリー~

  • 二連、三連と重なったネックレス。
  • インパクト強めなデザインのもの。
  • 主張が強めなブランドアクセサリー。

ストッキング

スカートであってもパンツであってもスーツにはヌーディーなベージュ系を合わせましょう。あまり明るすぎると足が白浮きしますし、逆に暗すぎるとビジネスシーンにそぐわない印象になります。もしもの「伝線」に備えて予備のストッキングも用意しておきましょう。

~NGなストッキング~

  • 柄、網の入ったもの。
  • ラメ入りでキラキラするもの。
  • タイツのように分厚いもの。

靴は黒の革か合皮のシンプルなパンプスを選びましょう。ヒールの高さは3〜5cm程度が好ましく、疲れにくくて歩きやすいものがおすすめです。

~NGな靴~

  • ローファー、スニーカー。
  • 汚れ、目立った傷のあるもの。

バッグ

バッグはA4サイズの書類が入る大きさで革やナイロンなどの黒いシンプルなビジネスバッグを選びましょう。床に置いても自立するタイプなら、どのような会場でも置く場所に困らず使えます。

~NGなバッグ~

  • リュックサック、トートバッグ。
  • 主張が強めなロゴのブランドバッグ。
  • 鮮やかな色、派手なデザイン。

【共通】入社式の服装にまつわる疑問解決Q&A

入社式の服装については基本的なマナーやスタイルがわかっても「これってどうなの?」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは、よくある入社式の服装にまつわる疑問を解決していきましょう。

Q. 就活スーツとビジネススーツの違いは?

就活で着られるリクルートスーツと入社式で着られるビジネススーツの大きな違いは耐久性にあります。長く着用されることを前提につくられているビジネススーツに対してリクルートスーツは短期間だけの着用を前提につくられているためです。

また、ビジネススーツには無地のほか、無地に見えながらも角度や光の当たり方によって柄が浮かび上がるシャドー系の生地やストライプなどの柄が入った生地などがあるのも特徴。

もし、入社式に「就活スーツを着てもいい?」と悩まれているなら答えは「可」です。入社式や新人研修の時期までは就活用のスーツを着ても問題ありません。

Q. 高卒、中途採用で入社式に出席する場合は?

入社式には高卒も大卒も、新入社員も中途採用の社員もフォーマルな服装で出席するのが基本マナーです。たとえばジャケット×パンツやジャケット×スカートなどのセットアップでもNGではありませんが、コーディートに悩むくらいなら上下揃いの無地スーツで合わせるのが無難です。

Q. スーツの上にアウターを着るとしたら何がいい?

入社式は4月開催が一般的ですから、スーツだけでは寒い日もあります。アウター着る場合はトレンチコートやチェスターコートを合わせましょう。ライナー(取り外し可能な裏地)が付いているものだと秋冬も着られるので便利です。

Q. スーツを着ない職種なので慶弔用を着回してもいい?

中には「年に数回しかスーツを着ない」という職種の方もおられることでしょう。めったにスーツを着ないからと「結婚式や葬儀などにも着られるフォーマルなものを用意して着回したい」と思われるかもしれませんが、慶弔用のスーツは「礼服」でビジネススーツとは生地の風合いや色合いが異なりますので兼用は控えましょう。

もし、スーツを着る機会が少なくてスーツの購入を迷っているならレンタルしてはどうでしょうか。レンタルだと着用時の体型にフィットしたサイズのスーツが選べますし、着ていないのに生地が傷む「経年劣化」にも悩まされません。

まとめ

入社式ではスーツを着用してフォーマルに装いましょう。スーツはビジネススーツのほか就活時のリクルートスーツでもかまいません。

たとえ「服装自由」と案内されても、また、私服勤務の会社でもスーツで出席するのがマナーです。入社後にスーツを着る機会が少ない場合はレンタルを利用するのもひとつ。

スーツを持っていない人にとっては大きな出費となりますが、手持ちのジャケットやパンツでのコーディネートに悩むより好ましいスタイルで出席する方が無難です。

本記事では「男性」「女性」にわけてスーツを基本にした服装の選び方や着こなしポイント、NGマナーを紹介しましたので、ぜひ、これからの準備に役立ててくださいね!