忘年会の開催が決まったら案内を出しますが、書き方がわからなければ準備できませんよね。また、案内する相手に合わせたふさわしい文面も気になるのではないでしょうか。

本記事では、案内のポイントや基本的な書き方、ケース別での例文を紹介します。ぜひ、本記事を活用にして忘年会の案内にお役立てください。

忘年会の案内を出すときのポイント

忘年会の案内を作成する前に準備のポイントを確認しておきましょう。

  • 案内の方法を決める
  • 相手に合わせた文面にする
  • 開催1か月前を目安に送る

それぞれ簡単に解説します。

案内の方法を決める

忘年会の案内には大きく分けて2つの方法があります。

  • 案内状(封書・回覧・ハガキなど)
  • 案内メール

忘年会の対象に合わせて適切な方法を採用しましょう。

相手に合わせた文面にする

忘年会の案内文は相手に合わせた文面で作成します。プライベート性の高い相手ならカジュアルなものでもかまいませんが、ビジネスや社会活動などの相手ならフォーマルなものを作成しましょう。また、会社関係であれば社内と社外を分け、さらに社内であっても上司宛は別にするのがベターです。

開催1か月前を目安に送る

忘年会の案内は開催1か月前を目安に送りましょう。案内後は出欠確認や会場との調整などがあるためスケジュールに余裕をもたせる必要があります。また、慌ただしい年末にギリギリの案内をして参加率を下げないこともポイントです。

忘年会の案内状・案内メールの書き方

ここでは、忘年会の案内状・案内メールの基本的な書き方を紹介します。

案内状の書き方

20××年○月○日

社員各位

○○株式会社
○○部○○○○

忘年会のご案内

今年も残すところ後わずかとなりました。そこで恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。つきましては一年の労をねぎらうとともに来年への決意を共有すべく社内の親睦を深めたいと存じます。お忙しい時期かとは存じますが、楽しい企画も用意しておりますので、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時 20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所 居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所 東京都〇〇区〇〇1-2-3
電話番号 03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費 4,000円(当日受付にて)

尚、ご参加のご回答は〇月〇日(曜日)までに別添用紙に氏名を記入いただき幹事 ○○部 ○○までご提出くださいますようお願いいたします。

■記載事項

  1. 日付
  2. 宛名
  3. 差出人
  4. 案内文
  5. 別記
  6. 詳細
  7. 回答について

忘年会の案内であることがすぐわかるようタイトルを付け、案内文は趣旨が伝わるようコンパクトにまとめます。出欠の返信期日や返信方法も明記しましょう。

案内メールの書き方

件名:【忘年会のご案内】

社員各位

今年も残すところ後わずかとなりました。そこで恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。
つきましては一年の労をねぎらうとともに来年への決意を共有すべく社内の親睦を深めたいと存じます。
お忙しい時期かとは存じますが、楽しい企画も用意しておりますので、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

出欠のご回答は〇月〇日(曜日)までに、こちらのメールの件名を変えずそのまま返信をお願いいたします。

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○部 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

**************
(以下署名)

■記載事項

  1. 件名
  2. 宛名
  3. 差出人
  4. 案内文
  5. 回答について
  6. 概要
  7. 署名

忘年会の案内であることがすぐわかるよう件名に明記し、案内文は趣旨が伝わるようコンパクトにまとめます。出欠の返信期日や返信方法も添えましょう。

【一般向け】忘年会の案内例文

ここでは、幅広い忘年会に応用できる一般向けの案内例文を紹介します。

基本的な案内状

20××年○月○日

○○各位

○○(差出人)

○○忘年会のご案内

拝啓 ○○の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。さて、今年も残すところ後わずかとなりました。つきましては恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。ご多忙の折ではございますが、ぜひご参加くださいますよう、お願いいたします。

敬具

日時 20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所 居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所 東京都〇〇区〇〇1-2-3
電話番号 03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費 4,000円(当日受付にて)
問い合わせ先 幹事 ○○(携帯:090-xxxx-xxxx)

尚、準備の都合上、お手数をおかけいたしますが○月○日までに同封の返信用はがきにて出欠をお知らせくださいますようお願いいたします。

~ポイント~

  • ○○の候には11月なら晩秋の候、落葉の候、霜秋の候、12月なら師走の候など時節に合わせた挨拶を記す。
  • 表題「○○忘年会」の○○には団体名や忘年会のテーマなどをあてはめてもよい。
  • 案内文は「拝啓」と「敬具」でまとめ、詳細を「記」にて記載する。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。

くだけた案内メール

件名:○○忘年会のご案内【出欠回答〆切:○月○日】

各位

晩秋を迎え肌寒さが身にしみる季節となりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、毎年恒例○○○忘年会の開催日時が決まりました。
忙しい時期ではありますが、年の瀬のひとときをともに楽しめたら嬉しいです。
一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。

出欠のご回答は〇月〇日(曜日)までに、こちらのメールの件名を変えずそのまま返信をお願いします。

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

~ポイント~

  • 件名「○○忘年会」の○○には団体名や忘年会のテーマなどをあてはめてもよい。
  • 季節の挨拶と忘年会の案内をコンパクトにまとめて趣旨を伝える。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。
  • ユーモアのある一文例:一年の労苦は忘れて楽しいことだけを来年の鋭気にしましょう!
  • ユーモアのある一文例:食べて、飲んで、笑って今年を盛大に締めくくりましょう!

【社内向け】忘年会の案内例文

ここでは、社内向けの案内例文を「基本」「ユーモア」「上司宛」の3つのパターンで紹介します。

社内への基本的な案内メール

件名:忘年会のご案内【出欠回答〆切:○月○日】

社員各位

今年も残すところ後わずかとなりました。そこで恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。
つきましては一年の労をねぎらうとともに来年への決意を共有すべく社内の親睦を深めたいと存じます。
お忙しい時期かとは存じますが、楽しい企画も用意しておりますので、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

出欠のご回答は〇月〇日(曜日)までに、こちらのメールの件名を変えずそのまま返信をお願いします。

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○部 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

**************
(以下署名)

~ポイント~

  • 件名に「忘年会」と記載し、「出欠回答〆切」を添えて返信をうながす。
  • 挨拶と忘年会の案内をコンパクトにまとめて趣旨を伝える。
  • 参加うながすため「楽しい企画も用意しておりますので」などの一言を添える。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。

社内へのユーモアのある案内メール

件名:忘年会のご案内【出欠回答〆切:○月○日】

社員各位

皆様、日々のお仕事お疲れ様です。
さて、今年もやってまいりました。
これがなければ年は越せません!
毎年恒例、忘年会のご案内です。

一年の労苦をねぎらうべく、お酒を飲み、ご馳走を食べ、大いに楽しみましょう。
出欠のご回答は〇月〇日(曜日)までに幹事 ○○へ。

尚、二日酔い対策ドリンクは各自でご用意の上、開始前に飲んでおいてください!

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○部 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

**************
(以下署名)

~ポイント~

  • 件名に「忘年会」と記載し、「出欠回答〆切」を添えて返信をうながす。
  • 挨拶と忘年会の案内をコンパクトにまとめて趣旨を伝える。
  • 当日を楽しみにしてもらえるような一言を添えて参加をうながす。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。
  • ユニークな一文を添えてユーモアのある案内メールを作成する。

上司への案内メール

件名:忘年会のご案内【○月○日までにご返信ください】

○○部長

お疲れ様です。○○部の○○です。

今年も残すところ後わずかとなりました。そこで恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。
ご多用中のところ恐れ入りますが、ぜひ、ご参加くださいますようお願いいたします。

お忙しいところお手数おかけしますが、準備の都合上、出欠を○月○日までにこちらのメールにご返信いただけますと幸いです。何かご不明な点がございましたら、私○○(内線123)までお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○部 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

**************
(以下署名)

~ポイント~

  • 件名に「忘年会」と記載し、返信期日を添えて返信をうながす。
  • 挨拶と忘年会の案内をコンパクトにまとめて趣旨を伝える。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。
  • 社内全体宛ではなく、個別で案内メールを作成して送る。

【社外向け】忘年会の案内例文

ここでは、社外向けの基本的な案内例文を紹介します。

基本的な案内状

20××年○月○日

株式会社○○
○○○○様

○○株式会社
○○部○○○○

忘年会のご案内

拝啓

時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。さて、今年も残すところ後わずかとなりました。弊社では、日頃お世話になっている皆様とともに一年の労をねぎらうべく、恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。この機会に皆様との親睦を深め、来年に向けさらなる飛躍を祈念したいと存じます。お忙しい時期かとは存じますが、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。

敬具

日時 20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所 居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所 東京都〇〇区〇〇1-2-3
電話番号 03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費 4,000円(当日受付にて)
問い合わせ先 幹事 ○○部 ○○ 電話 03-〇〇〇-〇〇〇〇(内線123)

尚、ご回答は〇月〇日(曜日)までに同封の返信用はがきにて出欠をお知らせくださいますようお願いいたします。

~ポイント~

    • 忘年会の案内であるとわかるようタイトルを付ける。
    • 案内文は「拝啓」と「敬具」でまとめ、詳細を「記」にて記載する。
    • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。
    • 相手を招待する場合は「会費」は記載しない。
    • 幹事や窓口担当などの問い合わせ先を明記する。

基本的な案内メール

件名:忘年会のご案内【○月○日までにご返信ください】

株式会社○○
○○部○○様

平素は大変お世話になっております。
○○株式会社○○部の○○です。

さて、この度、弊社では日頃お世話になっている皆様とともに一年の労をねぎらうべく、恒例の忘年会を下記の通り開催いたします。

この機会に皆様との親睦を深め、来年に向けさらなる飛躍を祈念したいと存じます。
お忙しい時期かとは存じますが、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。

何かご不明な点がございましたら、私○○までご遠慮なくお問い合わせください。
お忙しいところ誠に恐れ入りますが、出欠を○月○日までにこちらのメールに返信いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

**************

《概要》
日時:20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所:居酒屋○○(地下鉄〇〇線〇〇駅下車徒歩〇分)
住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3(地図:http:~~URL)
電話番号:03-〇〇〇-〇〇〇〇
会費:4,000円(当日受付にて)

問い合わせ先:幹事 ○○部 ○○ 携帯:090-xxxx-xxxx

**************
(以下署名)

~ポイント~

  • 件名に「忘年会」と記載し、返信期日を添えて返信をうながす。
  • 挨拶と忘年会の案内をコンパクトにまとめて趣旨を伝える。
  • 出欠の返信期日や返信方法を明記する。
  • 幹事や窓口担当などの問い合わせ先を明記する。
  • 相手を招待する場合は「会費」は記載しない。

まとめ

忘年会の案内は相手に応じた文面で作成し、なるべく「1か月前」を目安に送りましょう。

案内状か案内メールかは相手との関係性や日頃の連絡方法に合わせて使い分けます。いずれの場合でもわかりやすく案内し、できるだけ参加してもらえるような文言を添えるのがポイントです。

本記事では「一般向け」「社内向け」「社外向け」のパターンで例文を紹介しましたので、ぜひ、ふさわしいものを参考にフォーマル度やユーモラス度を調整しながらご活用ください。