記念式典や祝賀会といった晴れやかな場に出席するとき悩むのが服装ではないでしょうか。

「ゲストだから控えめ?それとも華やかに?」
「ドレスコードがあるけど、よくわからない」
「“平服”を指定されたがカジュアルでいいの?」

ほかにも当日は失礼のないようマナーにも気をつけたいですよね。

本記事では、記念式典や祝賀会にふさわしい服装を女性・男性別で紹介します。

注意すべき服装マナーについても解説しますので、これからの準備にお役立てください。

【女性】記念式典や祝賀会にふさわしい服装

ここでは、記念式典や祝賀会にふさわしい女性向けの服装を紹介します。

記念式典や祝賀会にふさわしい服装を選ぶとき大切なのが服装の「格(ランク)」です。

  • 正礼装(フォーマル)……アフタヌーンドレス(昼)、イブニングドレス(夜)
  • 準礼装(セミフォーマル)……セレモニースーツ、カクテルドレス(夜)
  • 略礼装(インフォーマル)……ワンピース、パンツドレス

招待状に「ドレスコード」として記載があれば指定された服装に合わせましょう。ドレスコードがなければ準礼装、「平服でお越しください」とあれば略礼装を着用します。

また、「一般客」「主賓」「主催者」と立場によって服装が違うケースもありますが、特に指定がなければ準礼装を選びましょう。

ピンクのロングドレス

出典:Grace Closet

アフタヌーンドレスとして着られるピンクのロングドレス。トップスに施されたレースによる、ほどよい透け感が華やかです。袖ありタイプなので露出も抑えめで上品に着こなせます。

~ポイント~

  • 昼の正礼装のドレスコードに。
  • 受賞記念、出版記念などの主賓として。
  • 一流ホテル、イベントホールなどの会場に。

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黒のロングドレス

出典:Grace Closet

イブニングドレスとして着られる黒のロングドレス。透け感と立体感をもたせた生地により、落ち着いたカラーでも華やかさがあります。細めと太めで肩のスリップ幅に変化をつけているため露出度が下げられるのも魅力です。

~ポイント~

  • 夜の正礼装のドレスコードに。
  • 受賞記念、出版記念などの主賓として。
  • 一流ホテル、イベントホールなどの会場に。

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ライトグリーンのドレス

出典:PARTY DRESS STYLE

ほどよい透け感の生地と立体感のあるレースデザインで華やかなのにエレガント。ウエストマークが高めに設定されているので美スタイルに着こなせます。ストラップレスやベアトップインナーを合わせて気品あふれるコーデに仕上げましょう。

~ポイント~

  • 準礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲストとしての出席に。
  • ホテル、高級レストラン、パーティー会場などに。

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ネイビーのビスチェ風ドレス

出典:PARTY DRESS STYLE

胸元にほどこされたビスチェ風のデザインが大人かわいいドレス。デコルテやスリーブにかかるレース生地の透け感が華やかさを印象づけます。スカート部分の切り返しレースもアクセントになっていてフェミ感がアップ。ウエストの切り返しでスタイルアップ効果も期待できます。

~ポイント~

  • 準礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲストとしての出席に。
  • ホテル、高級レストラン、パーティー会場などに。

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チャコールグレーのワンピース

出典:PARTY DRESS STYLE

落ち着いたカラーなのにレースのスリープとプリーツスカートが効いていて華やか。軽やかなシルエットでパーティー感があり、露出抑えめで品もあるので幅広いシーンに合わせられます。

~ポイント~

  • 準礼装、略礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲスト、主催者としての出席に。
  • ホテル、高級レストラン、パーティー会場などに。

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ネイビーのセレモニースーツ

出典:Cariru

プリーツワンピースにツイードジャケットを合わせたセレモニースーツです。ノーカラータイプなのでネックレスが映えて華やかさがアップ。シフォン生地のソフトなタッチとふんわりしたフレア感がボディラインを優しくカバーしてくれます。

~ポイント~

  • 準礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲスト、主催者としての出席に。
  • ホテル、レストラン、パーティー会場などに。

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ライトベージュのセレモニースーツ


出典:Cariru

カラーレスジャケットとパンツをセットアップした上品なセレモニースーツ。ブラウスネックには6粒のパールがあしらわれ胸元を華やかにさせます。パンツはセンタープレス入りのストレッチタイプなので美脚効果あり。

~ポイント~

  • 準礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲスト、主催者としての出席に。
  • ホテル、レストラン、パーティー会場などに。

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ライトグレーのパンツドレス

出典:PARTY DRESS STYLE

セミワイドのパンツにフェミニンなトップスを合わせたパンツドレスです。トップスのスリープに透け感があり、ウエスト部分にバックリボンが付いていてドレッシーに着こなせます。略礼装や平服でも「きちんと感」を出したいシーンにぴったり。

~ポイント~

  • 略礼装、平服のドレスコードに。
  • 一般ゲストとしての出席に。
  • ホテル、レストラン、パーティー会場などに。

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【男性】記念式典や祝賀会にふさわしい服装

ここでは、記念式典や祝賀会にふさわしい男性向けの服装を紹介します。

記念式典や祝賀会にふさわしい服装を選ぶとき大切なのが服装の「格(ランク)」です。

~男性の場合~

    • 正礼装(フォーマル)……モーニングコート(昼)、燕尾服・タキシード(夜)
    • 準礼装(セミフォーマル)……ディレクターズスーツ(昼)、タキシード(夜)
    • 略礼装(インフォーマル)……ブラックスーツ、ダークスーツ

※現在は燕尾服よりもタキシードを夜の正礼装とする傾向。

招待状に「ドレスコード」として記載があれば指定された服装に合わせましょう。ドレスコードがなければ準礼装、「平服でお越しください」とあれば略礼装を着用します。

また、「一般客」「主賓」「主催者」と立場によって服装が違うケースもありますが、特に指定がなければ準礼装を選びましょう。

モダンなモーニングコート

出典:hare:kari

品格そのままに現代的なスタイルで仕上げたモダンタイプのモーニングコートです。より深みがある「黒」で格式の高さを醸し出しています。シルバーのベストを合わせると華やかでドレッシーな印象。ポケットに挿すだけで美しいシルエットになる台紙付きのポケットチーフも特徴です。

~ポイント~

  • 昼の正礼装のドレスコードに。
  • 受賞記念、出版記念などの主賓として。
  • 一流ホテル、イベントホールなどの会場に。

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イタリアンスタイルのタキシード

出典:hare:kari

細身でスマートなシルエットに着こなせるイタリアンスタイルのタキシードです。さっと挿すだけで胸元を華やかにする台紙付きのポケットチーフやヘチマカラーのエレガントなラインによりパーティー感がアップします。黒の色みの深さにこだわった格式の高さも魅力。

~ポイント~

  • 夜の正礼装のドレスコードに。
  • 受賞記念、出版記念などの主賓として。
  • 一流ホテル、イベントホールなどの会場に。

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ネイビーのパーティースーツ

出典:hare:kari

ダークカラーでも光沢のある生地なら華やかさが出せます。ネイビーは「黒より明るくしたい」「品よくパーティー感を出したい」というシーンにぴったり。グレーの蝶ネクタイやポケットチーフを合わせればスタイリッシュなコーディネートに仕上がるでしょう。

~ポイント~

  • 準礼装、略礼装のドレスコードに。
  • 一般ゲストとしての出席に。
  • ホテル、高級レストラン、パーティー会場などに。

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ブラックのフォーマルスーツ

出典:Cariru

一般ゲストなら会場を選ばず着られるブラックのフォーマルスーツです。王道のスタイルなので主催者でも問題なく着用できます。ネクタイやポケットチーフはシルバー、シャンパンゴールドなど光沢のあるカラーで華やかにしましょう。

~ポイント~

  • 略礼装、平服のドレスコードに。
  • 一般ゲスト、主催者としての出席に。
  • ホテル、レストラン、パーティー会場などに。

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グレーのフォーマルスーツ

出典:Cariru

黒より明るくカジュアルダウンさせるならグレーのフォーマルスーツ。たとえばゲストなら光沢のある生地で華やかにしたり、主催者なら色のトーンを落ち着かせたり。ネクタイやポケットチーフで華やかさを調整するとマナーよくドレスアップできます。

~ポイント~

  • 略礼装、平服のドレスコードに。
  • 一般ゲスト、主催者としての出席に。
  • ホテル、レストラン、パーティー会場などに。

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【共通】記念式典や祝賀会での服装マナー

ここでは、記念式典や祝賀会で気をつけたい服装マナーについて解説します。

ゲストと主催者で「華やかさ」に違いがある

記念式典や祝賀会は「一般ゲスト」「主賓ゲスト(祝われる人・祝辞を述べる人など)」「主催者(ホスト)」に立場が分かれます。ドレスコードの有無に関係なく、立場による「華やかさ」の違いを意識しましょう。

たとえば、ゲストは明るい色や光沢のある素材などで華やかにドレスアップします。さらに主賓はフォーマル度を高くして格式感を重視。主催者はゲストより落ち着いた色やデザインで控えめな印象にしつつ、小物で華やかさを出します。

記念式典・祝賀会の規模や内容、会場、ドレスコードなどに合わせ、立場に応じた「華やかさ」でコーディネートを調整しましょう。

好ましいアイテムでコーディネートする

ドレスやスーツに合わせるファッションアイテムにもマナーがありますので、女性・男性別でポイントを確認しておきましょう。

~女性~

  • アクセサリーは白パールを身につけ、ギラギラ光るものは避ける。
  • 会場ではパーティバッグを合わせ、サブバッグはクロークへ預ける。
  • ストッキングは肌色に近い薄めのベージュを履く。黒タイツや生足は厳禁。
  • ヒールの高さ約3~7cmのパンプスを着用する。ミュールやサンダルはNG。
  • パンプスの素材はエナメルや光沢のある布地のものなどが望ましい。

~男性~

  • シャツは白が基本で、淡い色無地やピンストライプ、襟と袖のみ白いクレリックシャツでもよい。
  • スーツに合わせるネクタイはライトグレー、シルバーカラー、パステルカラーなど明るい色。
  • タキシードに合わせるネクタイは、蝶ネクタイやアスコットタイなどファッショナブルなもの。
  • 靴、ベルト、サスペンダーは黒、靴下は黒やダークカラーのミドル丈を合わせる。
  • モーニングコートの場合はオルタネートストライプ(黒地に白とグレーのストライプ)の靴下を履く。
  • 靴は正礼装や準礼装には内羽根式のストレートチップ、略礼装にはプレーントゥを合わせる。
  • 派手な腕時計やブレスレットは避け、ポケットチーフを挿して華やかさを出す。

和装の場合も服装の「格」に合わせる

ドレスコードは洋装に限ったものではありませんので、「格」を合わせれば和装も着用できます。ただし、記念式典や祝賀会のテーマ、会場、ゲスト層によっては和装が向かない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

~女性~

  • 正礼装(フォーマル)……振袖、黒留袖、色留袖
  • 準礼装(セミフォーマル)……訪問着、色無地、付け下げ
  • 略礼装(インフォーマル)……小紋

~男性~

  • 正礼装(フォーマル)……黒紋付羽織袴(黒無地羽二重の五つ紋付き)
  • 準礼装(セミフォーマル)……色紋付羽織袴(色羽二重の五つ紋または三つ紋付き)
  • 略礼装(インフォーマル)……お召、紬、江戸小紋ちりめんなど(一つ紋付き)

まとめ

記念式典や祝賀会へは、ふさわしい服装で出席しましょう。ドレスコードがあれば指定の服装、ドレスコードがなければ華やかで上品な準礼装を着用します。主催者はゲストよりも控えにするのが好ましいですが、晴れやかな場ですので適度な華やかさは意識しましょう。

具体的な服装が決まったら、服装にまつわるマナーに注意。間違ったドレスアップで悪目立ちしないよう、お祝いの場にふさわしいコーディネートを心がけましょう。

ぜひ、本記事で紹介した服装イメージや服装マナーを参考に、記念式典や祝賀会に花を添える素敵な装いで当日を迎えてください。