「入社式で新入社員代表の挨拶を任されてしまった」
「何百人もの前で話すなんて、緊張で頭が真っ白になりそう」
社会人としての第一歩で、いきなり大役を任されたプレッシャーは計り知れません。
入社式の代表挨拶は、あなた個人だけでなく、新入社員全員を代表する重要なスピーチです。
でも、安心してください。
入社式の挨拶に、難しい言葉や独創的な内容は必要ありません。
大切なのは、誠実さと謙虚さ、そして決意が伝わるシンプルな言葉です。
この記事では、入社式で失敗しないための新入社員代表挨拶の作り方を、すぐに使える例文とともに詳しく解説します。
入社式の代表挨拶で押さえるべき基本構成

新入社員代表として挨拶を任されたら、緊張するのは当然です。
しかし、基本構成を理解していれば、自信を持って挨拶できます。ここでは、好印象を与える代表挨拶の組み立て方を解説します。
導入部:挨拶と自己紹介(30秒)
簡潔な挨拶から始める
「ただいま、新入社員を代表してご挨拶申し上げます。○○と申します」と、まずは自分の立場と名前を明確に伝えます。
声は普段より大きめに、はっきりと発音しましょう。緊張していても、最初の一言をしっかり発声できれば、後は自然と声が出ます。
感謝の意を表す
「本日は、私たち新入社員のために、このような盛大な入社式を開催していただき、誠にありがとうございます」と、式を開いてくれたことへの感謝を述べます。
形式的に聞こえるかもしれませんが、この一言が礼儀正しい印象を作ります。
本論部:決意と抱負を語る(1〜2分)
入社に至った思いを伝える
「私たちは、○○という理念に共感し、この会社で働きたいと強く願い、本日この場に立っております」と、なぜこの会社を選んだのかを簡潔に述べます。
会社の理念やビジョンに触れることで、企業研究をしっかりしている印象を与えられます。
現在の気持ちを率直に語る
「期待と同時に、不安もあります」「一日も早く戦力になりたいと思う一方で、まだ分からないことばかりです」など、正直な気持ちを言葉にします。
完璧を装うより、素直な気持ちを伝える方が共感を得られます。
具体的な決意を示す
「一つひとつの業務に真摯に取り組み、先輩方から多くを学ばせていただきます」「失敗を恐れず、挑戦する姿勢を大切にします」など、これから何を心がけるかを具体的に述べます。抽象的な「頑張ります」だけでなく、どう頑張るかを示しましょう。
エピソード部:印象に残る一言を加える(30秒)
研修や選考での学びを入れる
「選考の過程で○○という言葉をいただき、その意味を深く考えてきました」「内定者研修で学んだ○○の精神を、これから実践していきます」など、これまでの経験を振り返ることで、真摯に準備してきた姿勢が伝わります。
同期への連帯感を示す
「本日、共に入社した仲間たちと、互いに支え合いながら成長していきたいと思います」と、同期との絆にも触れることで、チームワークを重視する姿勢を示せます。
結び部:締めの言葉(30秒)
改めて決意を述べる
「未熟な私たちではありますが、一日も早く会社に貢献できるよう、精一杯努力いたします」と、謙虚さと意欲の両方を表現します。「未熟」という言葉は使いすぎると頼りない印象になるので、一度だけ使うのが適切です。
指導をお願いする
「ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」と、先輩社員や上司への敬意を示します。これは定型句ですが、真摯な態度で述べることで誠意が伝わります。
簡潔に締める
「以上をもちまして、新入社員代表の挨拶とさせていただきます」と明確に終わりを示し、一礼します。ダラダラと終わらず、きっぱりと締めることが重要です。
全体の長さとバランス
代表挨拶の適切な長さは2〜3分程度です。原稿用紙なら1.5〜2枚分が目安になります。
長すぎると聞き手の集中力が途切れ、短すぎると印象が薄くなります。
「導入:本論:エピソード:結び=1:4:2:1」のバランスを意識すると、メリハリのある挨拶になります。
避けるべき表現
「至らない点ばかりですが」と過度に謙遜しすぎたり、「絶対に成功します」と大げさに自信を示したりするのは避けましょう。
また、個人的すぎる内容や、ネガティブな話題も不適切です。誠実さと前向きさのバランスが、良い挨拶の鍵です。
基本構成を押さえた上で、自分の言葉で語ることが最も大切です。
緊張していても伝わるシンプルな例文

入社式で代表挨拶を任されると、誰でも緊張するものです。
ここでは、短くシンプルで、緊張していてもしっかり伝わる例文をご紹介します。
丸暗記でも、自分の言葉でアレンジしても使えます。
ベーシックな構成
「ただいま、新入社員を代表してご挨拶申し上げます。○○と申します。
本日は、私たち新入社員のために、このような盛大な入社式を開催していただき、誠にありがとうございます。
また、代表取締役様をはじめ、先輩社員の皆様から温かいお言葉をいただき、身の引き締まる思いです。
私たちは、貴社の『○○』という理念に深く共感し、この会社で働きたいという強い思いを持って、本日この場に立っております。
これから始まる社会人生活に、期待と緊張を感じています。
まだ分からないことばかりで、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、先輩方のご指導を仰ぎながら、一日も早く会社に貢献できるよう、精一杯努力してまいります。
また、本日共に入社した仲間たちと、互いに支え合い、切磋琢磨しながら成長していきたいと思います。
未熟な私たちではありますが、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上をもちまして、新入社員代表の挨拶とさせていただきます。」
1分バージョン(時間が限られている場合)
「新入社員を代表してご挨拶申し上げます。○○と申します。
本日は、このような入社式を開催していただき、ありがとうございます。
私たちは、この会社で働きたいという強い思いを持って、本日ここに立っております。
まだ分からないことばかりですが、先輩方のご指導のもと、一つひとつの業務に真摯に取り組み、早期に貢献できるよう努力いたします。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
以上で、新入社員代表の挨拶とさせていただきます。」
緊張を和らげる実践テクニック
ゆっくり深呼吸する
挨拶の直前に、ゆっくり深呼吸を3回しましょう。鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐くと、自然と落ち着きます。
最初の一文だけ完璧に
全部を完璧に言おうとせず、「ただいま、新入社員を代表してご挨拶申し上げます」という最初の一文だけ、はっきり言うことに集中しましょう。最初がうまくいけば、後は自然と続きます。
紙を持っても大丈夫
原稿を手に持って読んでも失礼ではありません。ただし、時々顔を上げて会場を見ることを忘れずに。完全に暗記するより、紙を見ながらでも誠実に話す方が好印象です。
シンプルな言葉でも、誠意を込めて話せば必ず伝わります。完璧を目指すより、自分らしく話すことを大切にしましょう。
好感度を上げる話し方のコツとNG表現
入社式の代表挨拶では、内容だけでなく話し方によって印象が大きく変わります。聞き手に好感を持たれる話し方のコツと、避けるべきNG表現をご紹介します。
声の出し方と話すスピード
適切な声量を保つ
会場の一番後ろにいる人にも届くよう、普段より大きめの声で話しましょう。ただし、叫ぶ必要はありません。
腹式呼吸を意識し、お腹から声を出すイメージで話すと、自然な大きさと安定感が生まれます。声が小さいと自信がないように見え、大きすぎると攻撃的に聞こえます。
ゆっくり、はっきり話す
緊張すると早口になりがちですが、意識的にゆっくり話すことを心がけましょう。普段の7〜8割のスピードが適切です。「、」や「。」のところで一呼吸置く、重要な言葉の前に少し間を取るなど、リズムを作ることで聞き取りやすくなります。
姿勢と視線の使い方
背筋を伸ばして立つ
猫背や前のめりの姿勢は、自信のなさを表します。胸を張り、肩の力を抜いて、まっすぐ立ちましょう。足は肩幅程度に開き、重心を両足に均等に乗せると安定します。体が揺れたり、足を頻繁に動かしたりするのは避けましょう。
視線は会場全体に配る
原稿ばかり見ていると、一方通行のコミュニケーションになります。時々顔を上げて、会場の人々と目を合わせる時間を作りましょう。経営陣、先輩社員、同期それぞれに視線を配ることで、「皆さんに話しかけている」という印象を与えられます。
言葉遣いと表現のコツ
丁寧語と謙譲語を正しく使う
「思います」ではなく「存じます」、「言います」ではなく「申します」など、適切な敬語を使いましょう。ただし、過度に堅苦しくなりすぎると親しみにくい印象になるため、バランスが大切です。「させていただく」の多用は避け、「いたします」で十分な場面も多くあります。
具体的な言葉を選ぶ
「頑張ります」よりも「一つひとつの業務に真摯に取り組みます」、「成長したいです」よりも「先輩方から多くを学び、早期に戦力となれるよう努力します」と、具体的に表現した方が誠実さが伝わります。
前向きな表現を心がける
「不安ですが」よりも「期待と緊張を感じていますが」、「できないことばかりですが」よりも「学ぶことが多くありますが」と、ポジティブな言い換えを意識しましょう。同じ内容でも、表現次第で印象が変わります。
謙虚さと意欲のバランス
「まだ分からないことばかりですが、一日も早く貢献できるよう精一杯努力します」のように、謙虚さと前向きな姿勢を両立させます。謙虚すぎると頼りなく、自信満々すぎると傲慢に聞こえるため、バランスが重要です。
感謝と決意を組み合わせる
「このような機会をいただけたことに感謝し、その期待に応えられるよう努めます」と、感謝の気持ちと決意を一文で表現すると、誠実な印象になります。
「私たち」を使う
「私は」ばかりではなく、「私たち新入社員は」と表現することで、代表としての立場が明確になり、同期との連帯感も示せます。
絶対に避けるべきNG表現
過度な謙遜
「至らない点ばかりで申し訳ございません」「何もできない私たちですが」など、卑屈すぎる表現は避けましょう。謙虚さは大切ですが、過度になると「本当に大丈夫か?」という不安を与えてしまいます。
曖昧な表現
「なるべく頑張ります」「できる限り努力します」といった曖昧な表現は、決意の弱さを感じさせます。「精一杯努力します」「全力で取り組みます」と明確に言い切りましょう。
若者言葉やカジュアルすぎる表現
「めっちゃ嬉しいです」「すごく感謝しています」など、フランクすぎる言葉は不適切です。「大変嬉しく思います」「深く感謝しております」と、場に相応しい表現を選びましょう。
ネガティブな内容
「就職活動は大変でした」「選考で何度も落ちましたが」など、ネガティブな過去の話は不要です。入社式は新しいスタートの場なので、前向きな内容に徹しましょう。
個人的すぎる内容
「家族が喜んでくれました」「恋人に応援されました」など、プライベートな話題は避けます。仕事と会社に焦点を当てた内容にとどめましょう。
他社との比較
「他の会社も受けましたが、御社が一番でした」といった表現は、たとえ褒め言葉のつもりでも不適切です。この会社を選んだ理由は、他社と比較せずに述べましょう。
まとめ

入社式での代表挨拶は、新入社員の門出を祝う大切な役割です。緊張するのは当然ですが、基本的な構成とポイントを押さえておけば、好感度の高い挨拶ができます。
挨拶の内容は、感謝の言葉、決意表明、今後の抱負をバランスよく盛り込むことが大切です。難しい言葉や長すぎる文章は避け、シンプルで伝わりやすい言葉を選びましょう。
また、原稿を丸暗記するよりも、要点を押さえて自分の言葉で語る方が、誠実さが伝わります。ゆっくりと落ち着いて話すことを心がければ、多少の緊張は相手に好印象を与えることもあります。
この記事で紹介した例文やポイントを参考に、自信を持って代表挨拶に臨んでください。
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